表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

宇宙暦435年8月31日 0923時

                    宇宙暦435年8月31日 0923時


 「で、宇宙港で何しろと?」


で、半分以上拉致され移動した場所がここ。

実際問題、身柄拘束の上軍にも改造して使われている種類の一般向けフライヤー(※空を飛ぶ西暦2000年頃でいう自動車の様な物)でココまで来たわけで。


「ココに来てする事ってほとんど限定出れるでしょうが、賞品の受け渡しよ」


そう言って1枚のカードを無理矢理押し付けてくるこの少佐。

こんな出会い方でなければこちらからお近づきになりたい容姿なのに軍人とはもったいない・・・と思う。

で、1枚のカードを押し付けられ、宇宙港にあった10人乗りの軍用小型連絡船に乗せられ連れてこられたのが惑星軌道上にある宇宙ステーションからかなり離れた所・・・と言うか航路からもはずれた連絡船の航続距離ギリギリに停泊していた1隻の軍艦。

ここまで来るのに昼前に宇宙港を出て既に10時間、軍隊調で言うと現在2133時。

これまでの時間に契約してた会社に連絡を取ってみると契約の破棄手続き、契約の破棄に関しての違約金支払い交渉、所有してた船の係留けいりゅう・保管手続きなど諸々(もろもろ)の手続きは既に終わっていて後は俺自身の承諾のみ(ココまで来た時点で承諾したも同然)だった。

マジか・・・orz


「て・・・ちょっと大きくない?」


パッと見で分かるその大きさ・・・

そもそも宇宙船の進化を見越して全ての宇宙ステーションや軌道エレベータには15級(全長1499m)まで停泊出来る様設営されているのだ。

それに、明らかに入らないと、一瞬で分かる大きさ・・・って。


「えぇ、まだ一般には公開されてもいない特級軍事機密ですから」


その一言で、『あぁ・・・拒否ったら闇から闇へ、即処刑ケテーイ』を理解する。

特級の軍事機密と言えば国家法、星系法、惑星法とある法律の中でも国家法の次に優先される。

国家法にそう明記されているからな。

ちなみに軍事機密には特級・1級・2級の三種があり特級は星系法・惑星法より優先、1級は惑星法より優先、2級は全ての法律内で・・・となる。

そしてその星系ごとに特色があるため刑法は星系法。

つまり『この機密漏らせば死刑ですよー』・・・と。


「・・・ハメましたね」


「そんな、滅相も無い」


親の敵を見る様な目でその課長補佐メスイヌにらみつけても飄々(ひょうひょう)とかわしてくれる。

なるほど航続距離ギリギリ、一般航路から察知されない所まで来る訳だ・・・。


「で、俺にあの艦の艦長やれ・・・と?」


「当選したからですわ」


ニッコリ笑顔で一言。

・・・キレても良いですか?


「・・・。」


「・・・(ニコッ)」


はい、キレても無駄・・・拒否ったら後ろに居る兵隊さんが俺を拘束、そのまま行方不明・・・と。


「すぅぅぅぅぅーーーーー・・・・・・・・・・・・・はああああああぁああぁぁぁああああああーーーーーーーーーーーー」


せめてもの趣旨しゅし返しとばかりに、肺活量目一杯使ってタメ息をこぼす。


「で、かなり自動化されたとはいえあんな馬鹿デカイ軍艦一隻動かすんだ、それなりに人員が要るだろう?」


先程押し付けられた1枚のカードを見ながら課長補佐メスイヌに質問する。

ソレは新しいプライベートカード(以下PC)で肩書きは第1宇宙艦隊所属第4649独立戦隊戦隊長及び旗艦艦長、階級は大佐となっていた。

部隊番号は誤配や誤認などを防ぐ為全て通し番号なので、他の艦隊や部隊を全て合わせ数えると4,648つもあるという事になる。

部隊番号に作為的なものを感じたのは俺だけではないと思いたい。


「はい、流石に一人では運用できませんが新開発のAIを搭載した事により大幅に人員の削減を達成、今ここに居る貴方を含めた8名が乗り組みます」


「へぇ~・・・て、8人だけ?」


「はい」


「本気「マジです」・・・そう」


課長補佐メスイヌに乗組員だと言われた7人を観察してみる。

二列目に居る俺と・・・この出会い方を壊滅的に失敗した課長補佐メスイヌ

最前列でこの連絡船を操縦している二十代半ばぐらいの女性と隣助手席に座ってこちらを見ている三十代前半の男。

三列目の見る人によっては十代後半にも見えそうな私見だと二十歳前後の女性とその隣に座っている三十代半ばの男。

四列目に座っているいかにも学者っぽいのといかにも技師っぽい四十代と思われる男二人。

俺と課長補佐メスイヌと一番若いと思われる女性以外の五人は明らかに俺を見下した、『何こいつ?』な雰囲気を隠そうともしない軍人さん達だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ