表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

宇宙暦435年9月7日 0024時

                    宇宙暦435年9月7日 0024時


「アヴァル、艦長の言う事は事実です」


「なに・・・な!!?エリシアお嬢様がどうしてそんな所に!?」


まあ、普通驚くよなぁ・・・領主の娘がこっちに居れば。


「私はこの艦の副長を務めています、訓練任務中に不具合が発生した為急遽帰還中、たまたま最短ルートだったこの宙域を通ったにすぎません」


「ではまこと宇宙艦隊所属艦と申されるのか」


「私が宇宙艦隊に職を持つ事は公然の秘密なのでしょう?」


「左様で、ですがしかし・・・」


「ブランシュ家直系の者としてアヴァルに命じます、ここで起こった事・・・この艦の存在自体を見なかった事、なかった事として周知徹底させなさい、無論むろん全ての情報の消去・改竄かいざんも含みます」


驚いて思考がにぶったところにさらに追い討ちをける。

この旧課長補佐メスイヌも中々やるようで。


「それは・・・しかし・・・」


「さもなければ国家法にもとづき貴方あなた方のみならず、類戚るいせきにも処分が下される可能性があります・・・」


「・・・なんと!」


「分かりましたね?」


「ですがお嬢様を発見した場合、何事においても公爵様に報告せよと・・・」


「そんな事してみなさい、公爵家が取り潰されますよ・・・私達を見てしまったというのはそれ程の事態を招くと理解なさい」


「っ!!!」


「・・・選びなさい、この件を全て消去・改竄かいざん忘却ぼうきゃくして命を繋ぐか、今この場でパトロール艦隊と名乗りつつも宇宙海賊に成り下がった者共を処分したと報告されるか、2つに1つです!」


やっぱり貴族は貴族、何だなと思う・・・。

気迫と言うかプレッシャーが隣に立ってるだけでもハンパないんですけど。

そしていつの間にか殲滅せんめつされる側からする側に成り代わってるし。

向けられたアヴァルとかいう人、ご愁傷様。


「・・・、・・・了解、いえ・・・了解いたしましたお嬢様」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ