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第039話 聖母誕生

 先生と魔力核を回収すると、心配だったアイシャが先生を鑑定する。

 鑑定結果に目を丸くしたアイシャは、暫く固まっていて、その間にハニエルが目を覚ます。


「なんか、変な世界が見えたんだけど……」

「……」

「どうしたの、アイシャ?」


 ナニコレぇ……。

 普通に死んでいるように見えるけど、修復するのよね。

 それより職業と特殊技能が大変な事に……。

 何か有りそうなあの女神像も鑑定しておこうっと。



名前 マリア・薄田 性別 女 年齢不明 

種族 スケルトン(元人間 職業聖母

Lv 666 筋力 0 魔力 897 敏捷 0 魅力 0

HP0 MP3

所持 魔力核(体内)

特殊技能 技能神と契約 不死の呪い 魔女の知識 異世界転移

     鑑定LV3 受肉 自動修復 聖母



 ハニエルは先生よりも自分の事の方が気に成り、ステータスを確認する。

 とんでもない事になっているのは間違いない。


「聖女の力……これが……って、本物って何?」


 しかも、職業に驚いている。

 驚きと興奮がふつふつと湧き上がってくると、ハニエルは決断した。



名前 ハニエル・山下 性別 女 年齢 26 種族 普人

職業 本物の聖女 Lv18 筋力25 魔力 1115 敏捷 35 魅力 320

HP997 MP11095

所持 結界の杖

特殊技能 生命の女神と契約 治癒LV3 聖女の覚醒



 視線を一身に集めているハニエルは力強く右手を天に突き上げて宣言した。


「奴隷制度を廃止します!!」





 三日後、先生は孤児院で復活した。

 ステータスもいつもの先生だ。

 先生は自分がどうなったのかを確認して、天に向かって唾を吐いている。

 あの唾は天のどこまで飛んで行くの……。


「ばーか、ばーか!!」


 子供達が真似するので、もうそのくらいで止めてください。


「私を聖母にするなんて……神の力なんて借りた所為ですか……」


 何かさらっと凄い事を言っていた気がする。

 気の所為にしておこうっと……。


「でも、先生のおかげでこの街は変わりますよ」

「あぁ、この街の事は貴女が責任を持って守ってください、私達は旅に出ますので」


 お嬢様がにっこにこになりました。

 ハニエルは対照的に凄く寂しそうです。

 この三日間で何かあったんですかね。


「それで、アレからどうなりました?」

「はい、奴隷制度を廃止、聖職者達の地位を一律に、伯爵とは提携しました」

「や、やり過ぎですけど、そうしたかったんですものね」

「はい。でも、この孤児院は変わりません」


 孤児は存在する。

 戦争で両親を失い、そのまま奴隷商に捕まって売られる。

 野盗に攫われて売られる。

 借金のカタに売られる。

 他にも色々有るが、不幸な子供が多い。

 母親の愛も、父親の顔も、知らずに育っている者が殆どであった。

 ハニエルは子供達を全て引取り、この孤児院に住み込んでいる。


「子供達の奴隷扱いは許しませんけど、出来る事もそれほど変わらないので……」

「それなら識字率を上げるか、農業を始める事ですね。今の貴女ならどちらも出来るでしょう」

「識字率って?」

「お嬢様のように勉強する事ですよ。半年なんかじゃなく、じっくり一年は必要になりますが」

「へ~…」

「ああ、そうだ先生。これって何?」


 これとは?

 ……あんのバ神がああああああああ!


「せ、先生?」

「いえ、何でもないです。とりあえず能力に問題は有りません。間違いなく本物の聖女様ですよ」

「ステータスの魔力がおかしい事になって巧く扱えないです」

「それも問題ありません。とにかく魔法を使い込んでください。それだけで貴女なら聖女の魔法の殆どを扱えるようになります。基本的には回復魔法を使う時に治癒の力を使わない事ですよ」


 先生はちゃんと教えてくれる。

 これで私のやることは決まった。

 いくら魔法を使っても減る気がしないから、聖女製ポーションでも作ろうかな。

 もっと教えて欲しいな……。


「……二人はすぐ旅立っちゃうの?」

「名物のお風呂に入っていないので、今日はのんびりさせてもらいます」


 今日は、か。

 仕方ないよね。


「先生ならいつでも自由に入って良いわよ、顔パスにしとくわね」

「それは有り難いですけど、あの女神像は破壊しておいてくださいね」


 そんな表情してもダメです。

 強く睨んでおきますか。


「………はぃ」

「ぜっっっっっっっっったいですよ?」


 ちなみに、取り壊されることが無かったのは秘密である。

 そしてもう一つの秘密の事だ。


「聖女の技能が有る事は公にしない方が良いですよ。まぁ、聖女の覚醒の方でまだ聖女の能力の全てが扱える訳ではないみたいですし」


 なんで聖女の事にまで詳しいんですか……。


「……禁忌の魔法も扱えるって事に?」

「えぇ。蘇生魔法が使えるようになります。ただし、無条件で魔力量が半分以下に成るので、役に立つかどうかで言うとかなり微妙ですけど。勿論、通常の条件では魔法自体が発動しませんので、安心してください」


 安心するところソコかなあ?


「攻撃魔法はないんですか?」

「ディスペルかイレイザーが使えるようになれば攻撃にも使えると思いますよ」

「どっちも消滅系じゃないですか……」

「攻撃魔法なら聖女の力なんて不要ですよ。魔弾だけでも極めたらドラゴンを倒せますからね」


 ドラゴンを倒せるような初期魔法は知らないです。


「さてさて、お風呂に行きましょうか。肩までしっかり浸かって旅の英気を養いましょう」


 何故か先生がお風呂を楽しみにしている姿に新鮮さを感じた。






※おまけ



??「ほらほら、私聖女じゃないから!!

国王「いや…うむ、確かに…

??「じゃあ、国を出ていいよね?

国王「困ると言えば困るんだが…

大臣「絶対困りますって

??「じゃあねぇ~~


名前 ??

職業 偽りの聖女 特殊技能 聖女の覚醒


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