到着
そして二日後。
俺たちは帝都に続く門の前に並んでいた。
「すごい人だかりだな」
「うん。そうだね」
「・・・人、いっぱい・・・怖い」
「ったく。コハク」
「・・・ん」
コハクが俺の左腕を抱きしめて震えている。よほど怖いんだろう。そんな様子を見ている俺の彼女はと言うと
「ふふん。どうだシア?」
「ムッかつくぅ~!!」
「・・・落ち着けシア」
「・・・リュートに抱きついていいなら」
「分かった。いいよ」
「~~~!!」
そんなに嬉しいのか? と思うくらい嬉しそうにコハクとは反対の右腕に抱きつく。
必然的に両手に花状態になるのだが、回りの人たちはさも当然かのように嫉妬の目線を送ってくる。
「えへへ、見られちゃってるね」
「悪意の目線・・・怖い。コハク、怖い」
「ちょっおい!?」
そんなこんなで帝都に入る。そして、そのまま王城に・・・って!?
「おいシア!? どこに行こうとしてる!?」
「━━━王城ですよ」
「おわっ!?」
突然背後にシアに似たメイド服姿の女性が現れて、俺はビックリした。
「申し遅れました。私は元王女殿下専属メイド兼姉のアリスでございます。以後、お見知りおきを」
「えっと・・・ど、どうもリュートです」
「もちろん存じております。妹に散々恋バナさせられたので」
「そ、そうですか」
恐ろしいなシア。実の姉を恋バナ相手にするとか。マジか。
「ちょ、アリス姉さん!! それは言わないお約束じゃ━━━」
「何ですか? 妹」
「うぐっ・・・なんでもないわ。さあ、行きましょうリュート」
と声をかけられたその時だった。
「覚悟ぉ~ッ!!」
「ッ!?」
後ろから何者かに切られかけた。