帝国への道のり
遅くなってすみません。筆が乗りませんでした(言い訳)
あれから二日がたった。
その間、帝国へと向かっていた。隣国とはいえ、なかなか時間がかかる。あと六日は必要だろう。
その間野宿なのだが、俺は野宿なんて慣れてるので問題はもう一人の方だ。
「もぉ~!! 全く火がつかない~!!」
「助けてやろうか?」
「うひゃぁ!?」
俺はそのもう一人であるシアの元に行き、苦戦してる彼女を後ろから抱きしめた。彼女はビックリして大声を出してたけど。
「手伝おっか? 火を起こすの」
「だ、大丈夫。自立しなきゃいけないから、本当に大丈夫」
そんなことを言われて俺は、思ったことを吐息混じりに耳元で囁いた。
「・・・寂しいなぁ、シア」
「~~~~ッ!? で、でも━━━」
「手伝わして? な?」
「ふぁ、ふぁい・・・」
そんな感じに言うと彼女はすぐに白旗を上げる。そして呂律が回らなくなってしなだれかかってくる、そんな姿がすごく可愛い。
あぁ・・・
「・・・好きだなぁ」
「ふにゃっ!?」
こんな風にイチャつくのが恒例になっていた。
◇◇◇◇◇◇
そしてそれから3日がたって。
テントで仮眠を取っていると、シアに起こされた。
「リュート、リュートってばぁ!?」
「ふぇ・・・? なんだぁ?」
「か、可愛い・・・じゃなくて!! リュート、敵襲だよ!!」
「了解」
神剣を召喚して外に出る。そして、俺を狙う誰かが目の前に現れた。なので、
「『神装召喚』!!」
命を奪おうとしてたので、全力の膝蹴りで一気に決める。
「がっ!?」
「?」
━━━女の声?
そう思った。
その女性(?)は腹を抱えて目の前の大木にぶつかって、ずり落ちていた。
━━━やっちゃった・・・
だって俺、女性だと思わなかったんだよ? つーか、女性が襲ってくるとかよほどの極限状態じゃん。そう思う方がおかしいとしか・・・
「たす、けて・・・だれ、か。しにたく・・・ないよぅ」
「ッ!?」
顔をさらけ出した少女のとある部分とそんな言葉が決め手となって、俺はテントの中に少女を連れ込んだ。
◇◇◇◇◇◇
「・・・ふぅん? 本当に?」
「本当だって、実際に言ったことだ」
「・・・そ」
「素っ気なっ!?」
まぁそんな他愛もない話をしていると、襲ってきた少女が目覚めた。
「こ、こは?」
「お、起きたか。おはよう」
「敵!」
「待て待て、落ち着け。同族じゃない」
「・・・ほんとだ」
そんなとき、「ぐうううぅぅぅぅ」とお腹のなったような音がした。
「お腹すいた」
「・・・了解」
俺は料理を作って彼女の前に出した。
料理は基本的にリュートが作ります。ちなみに、シアが作るとダークマターになるようです。
まぁ王族だからね仕方無いね。料理はいつもアリスに任せていたのでね。
ですが見た目だけで、中身は美味しいそうです。
某メリ〇ダスの真逆ですねw
そしてアリスもついてきているので、到着したら再登場させようと思います。
では、トッポーでした。