復活
アリスが何かした後、彼女は俺の左腕を抱きしめて魔人と対峙していた。
「オマエ、ドウシタ?」
「喋れるのか・・・まぁいいか」
まぁ確かに一つ変わった事がある。それは・・・
「アリス」
「ふぇ?」
「少し危ないから離れててくれ」
「う、うん」
「よし、『神格顕現・魔神アスタロト』」
俺はアリスに離れるよう促すと、俺の意志を汲み取ったのか、すぐに離れてくれた。
ちなみに神格顕現とは、神々の権限である神格、その一部をその身に宿すスキルである。まぁこの場合、神格とは魔神である。
母の神格とは血で繋がっているため相性がよくスムーズにその状態になれたが、逆に言えば、相性が悪いとスムーズに使用出来ない。もっと言えば、魔力変換効率が下がり、維持しづらくなるし、弱体化もしてしまう。とても相性が大切なスキルなのだ。
そしてアイツも俺の能力の飛躍的上昇を感じたのか。
「ナンナノダ、ソレハ・・・!」
「神格顕現。神々の権限、神格の一部を下ろして、それを行使するスキルだ」
「ドウセハッタリダ。ワタシニハカテナイ!」
「どうだろう、なッ!」
そして俺は、魔人の両腕を切った。周囲には青い血が飛び散り、刀身にも少し着いた。そして魔人は驚くほどに慌て始めた。
「ナ、ナゼダ。ナゼワタシガマケル!!」
「お前が、人の強さを知らないからだ」
そう言って彼は失血死した。と、思われた。
・・・まぁ、俺が治癒したんだが。
「ゴホッゴホッ」
「お、目が覚めましたか」
「お、前は」
「そうです。貴方の姪を誑かした(していない)クソ野郎です」
「私は、勝てなかったのか・・・」
「はい、そうですね」
そう言った瞬間、視界が揺れた。
「限界が、来ましたね」
「? どういうことだ」
「・・・シアとコハクとアリスに、伝えてください。『勝ったよ』って」
「あぁ、分かった。伝えておこう」
「ありがとう、ございます・・・」
━━━ドサッ
俺は、地に伏した。理由は、能力を酷使しすぎたためだ。とっくに限界を越えていた。
「リュート、くん・・・? リュートくん、リュートくんッ!!」
アリスの顔が、悲しみで覆われた。
一応言いますが死んでませんよ!
失血死なんてしてませんし、ここで殺すのは流石に良くないと思います。なので彼は死にません。そこのところ、ご理解お願いします。




