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空のゆめ ~友情編~  作者: 星とうふ
1/1

ゴテゴテ準備!?なんだよこれ…

 旅行課に務める、スターマとアミサ。記念すべきフライトデビューの日だというのに、ふたりとも浮かない表情だ。

 「え…思ってたのと違う…」

「だよね…」

ふたりともため息交じりに言った。スターマが言った。

「なんでぼくたち空港の中にいるわけ????メンテとかして離陸準備するもんかと…」

アミサが答えた。

「ほんっっとそれ」

アミサがあきれて続けた。

「人手不足だから、チェックインから離陸着陸まで自分たちでしろと?」

「鬼畜でしかない」

そう話し込んでいると、金属探知機が鳴り響いた。スターマもアミサもすぐに反応した。

「お客様、何か金属類のものをお持ちでしょうか?」

アミサが優しく問いかける。すると、男性が答えた。

「そんなもの入れてないよ。全部トレイに出したんだ」

彼はきょとんとした表情だ。

スターマは男性に歩み寄ると、

「では、ボディチェックをさせていただきます」

男性の身体全体を慎重に確かめる。だが、思わしいものは見つからなかった。

「う~ん…おかしいな」

ふたりとも、頭を抱えてしまった。

「すみません。こんなことにお時間を割いていただいて」

ふたりは深々と謝罪した。

「まだ時間には余裕あるよね」

離陸まではまだ1時間ほどある。

「お客様、残りある1時間は何をされる予定だったんですか?」

スターマは尋ねた。

落ち着いた表情で男性は答えた。

「友人に、時間に余裕をもってくれと」

「友人?」

アミサは首をかしげた。

「はい。だから1時間前には…」

スターマは、はっとして言った。

「もしかして、友人にあなたの荷物を預けたりしましたか?」

「はい、そうなんです」

「今、その友人は?」

スターマは焦っていた。

男性が答えた。

「わたしを送ったあと、急いで出口に向かったみたいなんです」

スターマはさらに尋ねた。

「友人の特徴を教えてください」

男性はあたふたしながら答えてた。

「緑チェック模様です!」

アミサはスターマの考えていることを察し、ホッパースに連絡した。

「監視カメラに緑チェック模様の奴いなかった!?いたらその人尾行して!」

早口なアミサに、ホッパースは困惑しながらも、

「え、あっ、ちょ、わ、わかった!!」

すぐに小型ドローンを飛行させた。

「あ、いたわwwwwわかりやすっ」

ホッパースは、あまりにも難易度が低かったのでツボってしまった。ふーっ、ふーっと息を落ち着かせると、

「お客様、少し待っていてもらえないでしょうか?」

男は答えた。

「あー、なんでだよ?」

「今、持ち物検査のため係員が参ります。あなたが細工したんですよね?」

ホッパースは極端に問い詰めた。

男は不機嫌そうに返した。

「あぁ…?緑チェックのあいつになんて…」

「『誰』なんて聞いていませんよ?あなたなんですよね?」

ドローンの中から、冷たい声が響く。

「…!」

そのうち、あのふたりが駆け込んできた。

「話はあいつから聞いています。入場は認められません」

しぶしぶ男は連行された。

 そしてふたりは男性に謝罪し、フライトしようと思った矢先──。

アミサはつぶやいた。

「…たしか、人手不足だっけ…?」

スターマは叫んだ。


AAAAAAA!

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