表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/19

第15話

よろしくお願いします!

さてと、飯も食ったし沙織の部屋に行きますか。



そうして、沙織の部屋のドアをノックしようとすると


ガチャッ



「怜人..... どうしたの?」


「ちょっと話があるんだ。」


「え?じ、じゃあ入って」


「おう、お邪魔します。」



前にこの部屋に入ったのは、こっちに引っ越してすぐだったからまだダンボールだらけだったが、


基本的にインテリアは白で、ちょこっと雑貨が置かれているようなシンプルかつオシャレな部屋だ。


沙織らしいといえば沙織らしいな。



「それで、こんな時間にどうかしたの?」


沙織から口火を切った。



「ああ、少し俺たちのことで話をしておきたくて。」


「....私たちのこと....?」


少し顔がひきつっている。


「そう。早速本題なんだけど、



沙織がこの家に住んでいること楓に話さないか?」

「絶対ダメよ!!!」


その声は今まで聞いたこともないほどに大きかった。

しかも即座に否定。


「待て、これにはちゃんと理由があるんだ。よく聞いて欲しい。」



「...っ! 分かったわ。一応聞く。」



良かった。ちゃんと聞いてくれるみたいで



「まず、楓は俺の家の向かいに住んでるんだ。だから、偶然見つかってしまうリスクが高い。」


「ええ、それは承知よ。」



「沙織が恐れているのは、俺たちの関係を誤解されることだろ? なら、見つかってから打ち明けるより見つかる前に打ち明けた方がそんな誤解をされる可能性は低くなると思うんだ。」


「えと、つまりどういうこと?」


「つまり、先に言ってしまった方が真実を伝えやすいからだ。そっちの方が受け手にとっても信憑性が高い。」



「な、なるほど..... それは確かにそうね.....」


良かった。納得してもらった。



「でも、楓ちゃんが皆んなにこのことを言ったらどうするの? 話にヒレがついて結局は誤解される事態にならないかしら。」



「楓は、そんなことするやつじゃないよ。」



これは自信を持って言える。何年アイツと一緒にいたと思ってるんだ。



「怜人が言うなら、そうなのかなと思うけど。でも、」


沙織が言いあぐねているが、言いたいことはわかる。




信用できない。




恐らくそんなことだろう。

なるほど、沙織がこんなにも人に言いたくないのは人に対して信頼が無いからだ。



ここから踏み込むのは良くないかもしれない。俺たちの今の良好な関係さえ崩れてしまうかもしれない。

でも、放っておくことは絶対に嫌だ。


だから、


「沙織、一つ聞いてもいいか?」



「何?」



「話したくないなら話さなくていいけど、

 何かあったのか?」




沙織の顔が明らかに変わった。これは、マズかったか



「いや、やっぱいい。この話は忘れて.....」




「あったわ。でも、この話はまだしたくない。」


「いずれ怜人には話さないとって思ってる。でも、まだ、出来ない。」


「うん、わかった。じゃあ、俺はいつか話してくれるまで待ってる。」



「ありがとう」


と、沙織は微笑んだ。少し苦しそうな表情だったがこの様子だと心配はいらなさそうだ。



「それと、楓ちゃんの件だけど、やっぱり話しましょう」



「わかった。じゃあ俺から話しとく....」


「いえ、私もその場にいたい。2人でちゃんと話しましょ」



「そうか、わかった。それじゃあおやすみなさい」



「ええ、おやすみなさい。」





読んでいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ