第10話
楓とのほのぼの回でしたぁ、、
体育祭から数日経ち、今日は楓との約束の日だ。
ていうか、何で向かいの家なのにわざわざ駅で待ち合わせなんだろう。
まあ、俺としても家にいる沙織を見られるというリスクが少なくなって都合がいいんだけど。
沙織曰く、どうやら楓にも同居の件は黙っておくらしい。
極力誰にも言いたくないらしくて、何故そこまで隠そうとするのかは分からないが、あまり詮索はしないでおこう。
とか考えてるうちに駅まで着いたわけだが、まだ約束の時間まで20分もあるし流石に来てな、、、
いや、いたわ。
流石に早すぎるだろ。男のメンツ丸潰れじゃねえか。
服装も黒いロングスカートに、白の半袖Tシャツといった濃いめのブラウンのポニーテールによく似合う普通の格好なんだが、、
なんかいつもより気合い入れて化粧してね?
彼氏とデートでも無いのにそこまで気合い入れる必要がどこに、、、
幼馴染として心配だよ!
「おう、もう来てたのか。すまんな。」
「あ!怜人!いやいや、私が早く来すぎたんだから謝らなくていいよ」
珍しく気を遣っている。本当に珍しい。
「てか、いつもよりなんか可愛くなってるな。どうした?今日なんかあんの?」
と、疑問に思っていることを口にすると
「え!?かわ!?な、何で急にそんな褒めてくんのさ......
心臓に悪いじゃん」
「いや、思ったことを言っただけなんだが......」
やっぱりいくら小さい頃から知ってると言えど、急に可愛いとか言われるとびっくりするもんなんだなぁとしみじみしていると、
「そうなんだ...... 可愛いと思ってくれてるんだ......」
と、小声で聞こえたので、またまた本音を口にした。
「それは割と昔から思ってたな。」
俺はそんな幼馴染に置いていかれてるみたいで悲しいよ......
「はぁ!?急に何!?私をそんな褒めたって何も出ないよ!
てか早く行こうよ!」
そんな取り乱さなくてもいいのに......
「よしっ!じゃあ買いに行くか!沙織の誕生日プレゼント!」
「そうだね!ってあれ?いつの間に沙織ちゃんのことを下の名前で......」
あ、しまった!うっかりしてた
「あ、ああ...... なんか仲良くなったし、下の名前でいいかなって2人で話してたんだ。」
と、しどろもどろに話したが誤魔化せているだろうか
「ふーーん。そうなんだ。私以外の女子のクラスメイトには高校以来ずっと苗字呼びだったのに、沙織ちゃんのことは下の名前なんだ。」
「別にいいじゃんか!そんなこと!てかよく知ってんな!!」
なんか妙に恥ずかしくなってきたな......
楓も恥ずかしいのかさっきからずっと顔赤いし
「ああ!もう早く行くぞ!店ももうとっくに開いてるし!」
「ああ、うん!そうだね!早く行こ〜!!」




