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いつも通り、雲で彫刻してるの、わたし。
はじめましてだったら、貴女にキャロルを淹れよう。
エメラルド。
貴女はおはようが好きなのかな。わたしは眠れないから。
春のせいなんて言い訳をして、歯ブラシを落としちゃって
バニラの香りに包まれている。
キャンドルが燃え尽きたことに気づいてなくてごめんなさい。
温度計の読み方がわからないんです。
202、歌って。目眩のするようなこんな夜だから。
貴女は林檎、わたしはシャボン玉? なーんてね。嘘だよ。
昨日も言ったでしょ? わたし、贋作者です。
だから私は、こうして歌うしかないの。