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……過去……そして……

毎日1話更新目指して!


ストック消えたのは痛かった……


ホラー?苦手な方はご注意を?

目の前の自称クリスティナ

……確かに髪の色は水色で顔立ちもディアーナの知るクリスティナに似ているが……




……身長は百歩譲ってゆるそう……



しかし……その胸部装甲はなんだ?



……あれか?……私の絶壁に対する当て付けか?



私の知るクリスティナは私より少し小さい身長で

胸部装甲だって私と殆ど変わらない位だったんだぞ?


「……や、ディアーナ……そんな…揉みしだかれても…何も出ないよ……」


……おっと、イラついていつの間にか胸を揉んでいたようだ



……チッ!モギトレナカッタカ……


「……もしも貴女が私の幼馴染みのクリスだと言うのなら……

私の1番の悩みを言ってみなさい。」


ほんわかした胸部装甲の厚い水色髪の美女は私の幼馴染みのクリスティナだと言い張るので、

お母さんにも、お兄ちゃんにも言ったことのない秘密を知っているか問う


「ディアーナの悩み事…………変わってないのだとしたら……ディアーナのお母さんみたいに胸が大き…く?…」


「……っ!わかった…………

貴女がクリスティナだと認めよう……

だから……その先を言わないで…認めたくないものね

若さゆえの過ちよ……忘れて…」


あっさりと秘密の質問に回答されそうになり、

最後まで言われる前にクリスティナの肩を掴み

言葉を制した



「髪とか眼の色変わってるけどすぐ分かったわ!

だってディアーナ"居なくなった3年前"と同じだったから。」


会話をしていると噛み合わない事が多く、

たった1日・2日程会わなかっただけでこんなに大きくなるものなのか?

など考えていると、クリスティナからおかしな発言が聞こえた



「……ちょっと待って?クリス今なんて言った?」


「……ん?…………髪とか眼の色変わってるけど?」


「ちょっと後!」


「"居なくなった3年前?"」


「それ!そこよ!私居なくなって3年も経ってるの!?」


3年……クリスティナから聞いたおかしな点はそこだ、

何せクリスティナは身長とか……

……胸とか…

……胸とか…

……胸……

色々成長しているように見えるが、

ディアーナはそのまま……

3年前のままなのだから


「……お話中すいません、それに関しては私が説明しますよ?」


ディアーナがクリスティナと話して驚いていると

恐る恐るこちらを伺うように手をあげて

ぽんこつ精霊がゆっくりと近づいてくる


「わっ!すごい!精霊様よね?すごいわディアーナ!精霊様と会っちゃった!」


「……クリス……コレは精霊様なんて敬称を付ける必要ないモノだから……コレはぽんこつ精霊で充分………ねぇ?ぽんこつ精霊?」


「ひ、ひどい……あんなに激しくしといて……私とは遊びだったんですか?」


将校以上の軍人


又は国の王家


後は一部の冒険者位でないとあまり縁の無い


精霊に興奮気味のクリスティナ


何度も地獄を体験させられて偶に心からコイツ殺してやろうか?と、思ってしまうディアーナ


全力シェイクを思い出し身体を震わせ、顔を白くさせながら震えるラティ


天然なクリスティナがラティの様子がおかしい事に気がつかず30分程たった頃

やっと、ラティ観察に満足したクリスティナは改めてディアーナに向き合う


「ねぇディアーナ、お父さんとお母さんも心配してたんだよ?

どうせこのままだと暗くなっちゃうから、

今日はうちに泊まって行ってよ!

…それに、精霊様に泊まってもらったらみんな喜ぶと思うの!」


「わぁ!クリスティナさん!ありがとうございます!

ディアーナさん…せっかくですし……」


「……ふぅ…………状況も確認したいし…そうね、クリス悪いけどお世話になるわ…」


クリスティナの提案に嬉しそうに翅をぱたぱたさせて飛び回るラティ


かなり天然なクリスティナでは現在の状況が今ひとつ分からない

せっかくならクリスティナの両親に色々聞こうと考えて了承する


「ふふっ…」


「…?」


「ん?どうしたのクリス」


「……何でもないわ♪」


「…………変なクリス……」


クリスティナの村の道中

時折ディアーナとラティの掛け合いを見ては微笑むクリスティナ

ディアーナとラティはその都度疑問に思い、クリスティナに確認するが

答えは返ってこない……


微笑んでいるはずのクリスティナから……


何処か狂気を感じた気がしたが……


色々あったせいで私の感覚がおかしいのだろう、と……


気にしなかった……






今思えば……


あの時に違和感をちゃんと確認していれば……


あんな事には……


ならなかったのだろう……






程なくして村に着いたディアーナ達は、村人達総出の歓迎を受けた

どうやら精霊が来たのが2度目らしく

村の繁栄を祈願する祭りの日にするとまで、記憶の中よりだいぶ髪の薄くなった村長が大騒ぎしていた


「本当に良かった、3年前のあの日ディアーナの居た村の方から黒煙が上がった

との報告を受けて駆けつけたがもはや遅かった……

私達が到着した時は、もうディアーナが村人達の墓を建て終えた後だった……

それから近所で暮らしている親戚や友人に連絡してディアーナのお兄さんにも来てもらったんだが……」


「……何かあったんですか?」


お祭り騒ぎが終わり

クリスティナの家で、ディアーナが居なくなってからの状況をクリスティナの両親から聞いていると

クリスティナの父親が言い淀む

ディアーナの手元にある箸置きに腰掛けたラティが話の先を話すように促す


「…………ディアーナの村人は全滅だと思われたが、

じゃあ誰が墓を作ったんだ?

という疑問が湧いた、そしてお兄さんが連れて来た軍隊の方と一緒に一つ一つの墓の名を確認して行った

ディアーナ、君の名前が無いことに気付いたお兄さんはすごく喜んでいた……

だが……そこにディアーナは居ない……

その後君のお兄さんが何をしたか……聞きたいかい?」


「……うん……聞きたいです…」


ディアーナは何故クリスティナの父親が言い淀むのか分からずに首を傾げていると言いづらそうに顔を伏せながらテーブルの下で手を動かす


「……奴隷商人の皆殺しさ…


……3年前のあの年はだいぶ不作で


……税金どころか食料さえままならず


……生活費の足しにする為


……自分の子供を売って何とか生きていた……


……奴隷商人が居なくなってうちの村もだいぶ死んだよ…


………俺の弟夫婦もなっ!!!」


ーザクッ!ー


言いながら急に顔を上げたクリスティナの父親は先程までの心配していた顔から

憎悪に満ちた顔をディアーナに向けテーブルの下で隠し持っていた狩り用のナイフをディアーナに向け突き出す

咄嗟に椅子から飛び上がり、

ナイフの直撃を避けたディアーナ

目の前でパラパラと舞い散る白い糸が、自分の髪だと気がつき

クリスティナの父親から距離を取る


「……奴隷解放宣言!?


馬鹿者がっ!!


その奴隷商人に助けられていた人だっていたんだぞっ!


自分の妹を探す為に!!


そこまでする必要が!!


あったのか!


何で貴様は生きている!!


何故死んでくれていなかった!!


何故……私のところに顔を出したんだっ!!!」


「…………おじさん………」


憎悪に満ちた顔だが涙を流し、凄く悲しそうだ


ディアーナは自分が


……悪意を……


……憎悪を……


……絶望を……


……理不尽を……


……無力感を……


……悲しみを……


経験したせいかクリスティナの父親の気持ちが手に取るように理解できた…

…そして……

"こう"なってしまったら元には戻れない

悪鬼として堕ちる前に……

人として殺してしまおうと決意する


「……せめて…苦しまないように…」


ディアーナが手に魔法の光を輝かせると

クリスティナの父親は一瞬だけ安堵した表情を浮かべ

目を閉じる


ー…………グチャッ!!ー


「……駄目だよお父さん…


ディアーナは、私のなんだから……


もうっ!ディアーナも私が部屋で裸で待ってるのに……


全然来てくれないんだもん!


…私のディアーナを殺そうとするなんて……


…………そんなお父さん…………


…要らないよね?…………ね?……ディアーナ?」


魔法を放つ直前に誰か人影が部屋に入って来た

誤射を防ぐべくいったん魔法を消したディアーナとラティが見たのは


ラティとは違う、禍々しい黒い精霊を連れ


手に持った包丁で自分の父親を


困った様な笑顔のまま


何度も何度も刺して


返り血塗れで髪の色が紫色に見える


クリスティナの姿だった


「……どぉしたのぉ?……ディアーナぁ〜?」


何処から出ているか分からないおどろおどろしい低い声でクリスティナはディアーナを呼んだ

ほんわか幼馴染み巨乳系はまさかのホラーでした?


評価や感想あればペースアップするかも?


ではまた次回に!

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