一難去…る前にまた一難…
俺達の目の前にいきなり単車が突っ込んで来やがった!
危ねぇ!…ぶつか……え!?
ぶつかる寸前にスピンし、俺達の車の前方に出た!
単車は目立たない所まで走っていき……
ライダーは俺達の方に向かってきた……
「おい、あんた達!」
メットをとったその声の主のツラを見て俺は驚愕しちまった!
「(ま、眉毛!?……若い!)」
間違いねぇ!おそらく今の俺と同じくらいか少し下くらいのヤツのツラを見て、俺は過去の世界へ来た、という事を初めて実感した!
「どうしたんだよ!?」
「すまぬ説明してるヒマはない!その車の中に入らせてくれ!」
そういって眉毛はタイムマシンの中に隠れた!
「なにおこったアルか!?」
キョロキョロとファニーに辺りを見渡すないアル……
「は!?」
背後から単車のエンジン音が聞こえ振り向くないアル…そして俺……
うわっ、いかにも、ていうおっかねぇ奴ら!
暴走族!?……にしちゃ数は少ないな……1人2人……10人いるかいないかだ……そのうちの1人……リーダーだろうか…そいつが俺達に話かける…
「おい!黒いデカめの単車見なかったか!?」
……眉毛の事だ!…
「いや見てねぇぜ。この通り車が故障しちまってよ。回りに構ってるヒマなくてよ」
頼む追及しないでくれ…
「どうやらそうみてぇだな…しょうがねぇ…おい、お前ら行くぞ!」
「あ、あのようお前ら…」
「なんだよ!?」
良くこんなヤツらに話掛けたな、俺!何考えてやがる…
「お前ら所謂暴走族、てヤツか?…それにすりゃ人少ねぇな…て思ってよ……」
「なんだてめぇナメてんのかコラ‥!?」
いかにもザコ、てヤツが絡んできやがった
「おい落ち着け!いちいちムキになってんじゃねぇ!」
さっきのリーダーみたいなヤツが制止する
「お前どうやらよそから来た奴みてぇだな。ここいらで大っぴらな暴走族なんか出来ねぇんだよ。ヤツがいるからな」
“ヤツ”……眉毛のことか……
「悪ぃがムダ口きいてるヒマはねぇんでな」
ヤツらは俺達の前から失せていった……
ふぅ……ハッキリいってビビりまくっていたぜ……
お読み下さりありがとうです!さてほんの少し話が進んで、タイムマシンの登場する意味が初めて出ました(笑)。ではまたよろしくです!