スーパーニヒルな訪問客…
「お前は眉毛!」
眉毛……勿論本名じゃない……俺のダチで拳法の達人……身長180cmほどで逞しく、ほとんど脂肪のない引き締まった体つきをしている……
顔立ちも同様に引き締まってて、鋭く深遠な目つきの上にある極太の眉毛からそのあだ名がついた……
年齢は良く知らないが俺と、ないアルの中間程度…だから20代半ば…てところ…らしい
タイムマシンの右前ドア…つまり、ないアルの方向に歩き止まる眉毛……勇敢にも窓を開け、眉毛と対峙する、ないアル……
「貴様、何するアルか!私の研究所で勝手な真似は許さないアルよ!」
眉毛は、無言・無表情・スーパーニヒルで饒舌・表情豊か・ウルトラファニーな、ないアルの顎を掴んだ!
「あがはが…」
「おい、眉毛、何してや…」
「ハン博士の居場所はどこだ!?」
「しっ、知らないアルよ!」
眉毛は、ないアルの顎から手を離し、車の前方に移動し……
車体の下に手を伸ばし……
「え?」
ヒュ〜〜ドォ〜〜ン!
「アイヤ〜〜!!」
「うわぁ!!」
車を持ち上げ、手を離しそのまま落としやがった!何ていうバカ力でやがる!……
「あるのか、ないのか、どっちなんだ!?」
おいおい、知ら『ない』『アル』て答えたからって……だいたい聞くべき事変わってんじゃねぇかよ…だが、眉毛のツラはスーパーニヒルのまんま……いや、どことなく茶目っ気も感じる……確信犯的にすっとぼけてやがるな、コイツ……しかし、ないアルは健気に……
「たったから……知らないアルよ〜〜!!………は!」
眉毛はまた同じ事をスーパーニヒルなツラでしやがった!
「どっちなんだ…あるのか、ないのか…」
「ない!ないアルよ〜!」
「やめねぇか眉毛!てめぇ、何考えてこんなメチャクチャしやがる!」眉毛は歌舞伎の“ミエ”を切るような…時代劇の様な大袈裟な節回しの喋りで応えた……
「我が友シャチよ……すまぬ、それはいくらお前であっても、話す事は出来ぬ…」
奴は何故かいつもそんな口調だ……
「我が友シャチよ……お前こそ何故奴を擁護するのだ…」
「それはコイツもお前と同じでダチだからだよ!」
「そうか……ならば仕方あるまい…ないアルよ…俺とお前は素晴らしい共通の友を持ったようだな……だがしかし……俺はハン博士の居場所を聞き出さねばならぬのだ!」
眉毛は再びバカ力で車を持ち上げやがった!
今回も読んで下さりありがとうこまざいます!また……本題から逸れたようですが、それなりに意味があります(笑)。ある超人気作品のオマージュであると気がつかれた方も多いでしょう。ではまたよろしくお願いいたします!