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地図発見です!

 本日もお洗濯ものがよく乾きそうな快晴です。が、私の寝不足の目に燦々と輝く太陽の光……あぁ、恨めしい。

 昨日馬車でポロリと零れた本音は、嘘ではないです。ですが、もし年齢が近かったらどうするのだろう? とか不意に考えてしまい……結果、気付いたら朝になっていましたとも。えぇ……最悪です。

 アレのせいで眠れなかった私は朝から気分は最悪のまま、本日は早めに王宮へと向かいます。理由は簡単です。昨日許可を頂いた書庫へ目的を達成するため――。


 大理石のような廊下を歩き、道案内をしてくださる騎士様とアレとたまたま遊び――確実に狙って様子見でしょうが――にいらしたマリアーヌ様に付き添われ書庫へ歩を進めます。


「リアさん、先日の件いかがでした?」


 晴れやかな笑顔で、例の受け身の件について話題を振られたマリアーヌ様に、私は少しだけ渋い顔を作り首を横に振ります。

 昨日教えた前回り……あれで出来ているとは言い難く。もうしばらく時間が――時間で解決できればいいのですが――必要でしょうね。


「……え?」


 僅かに驚いた様子を見せられたマリアーヌ様は、その後目を眇め私の顔を凝視されています。


「実は……受け身どころか、受け身を教える初期段階で躓かれまして……」

「ど、どなたが? と聞いてもよろしいのかしら?」


 へそで揃えていた手を解き、指を三本立てて見せます。


「騎士様方は、無事皆様できているようでしたが……一番重要な方々が……」


 敢えて言葉を濁し笑顔を作ります。そんな私の意図をくみ取ったらしいマリアーヌ様の視線が、自分をエスコートする男性へ向けられました。その視線に肩を震わせたアレは、どう聞いても棒読みだと分かる声量で「アハハハハ、イヤー予想以上ニ難シクテネ」と言い訳めいた言葉を言い笑ったのです。


「そ、そうですのね……」


 諦められたらどんなにいいか……本音を言わせて貰えるのであれば、私はきっとそう言ったでしょう。ですが、自分の目的を達成するため、見ぬフリをしてでも受け身を覚えてもらうしかありません。


「こちらが書庫になります」


 騎士様が、両開きの大きな扉の前で立ち止まりました。騎士様にお礼を言いつつ扉を開き中へ入ったのです。

 室内を埋め尽くす勢いで並べられた本棚には、ぎっしりと本が並べられています。その合間合間に申し訳程度に椅子やテーブルが置かれています。基本的に王族の皆様やこの王宮にお勤めの方々は書庫内で本を読む事をされないのかもしれません。


「二階もあるのですね……素晴らしいです」


 感嘆の吐息とともに呟いた私の言葉にマリアーヌ様とアレも「えぇ、本当に素晴らしいわ」「あぁ、そうだね」と同意しました。

 早速近くにある本棚へ歩を進め、厚手の表紙をした一冊を手に取り裏表紙を開きます。こちらの世界の本は背表紙や表紙にタイトルなどはなく、本の内容を知るには裏表紙の裏に書かれた部分を読む必要があるのです。

 裏表紙の裏に書かれたいた説明によればこの本はこの国の歴史についてのようです。私が知りたい情報ではないため、本棚に戻し次の本棚へ移動しました。

 分類ごとに分けられているらしい本棚を一つずつ攻略しながら、目的の本と武術についての本を探します。


 一階にあるのは、薬草や生態図鑑、この国についてのアレコレ、国政、経済についての本が多いのようです。一階には私が欲する本がないことがわかり、二階へ移動します。二階へは、室内につけられた螺旋階段を使い登るようです。

 危惧していたアレとマリアーヌ様は、各々興味のある内容の本を手に取り読みふけっているようなので、私の目的も案外早く達成できるかもしれません。


 二階の本は、主に食に関するものや地図、他国の書籍などが置かれていました。

 例の本がないかと探してはみたのですが、やはりあの本はありませんでした。

 目的の地図と諸外国についての本と手記を手にとり、ダミー用の武術の本――騎士団の成り立ちについてを一緒にもって、近くの椅子とテーブルへ腰を下ろしました。

 

 まず手にとってのは、地図です。詳細を記憶できればいいのですが、流石にそこまでの記憶力はありません。ですから、形だけでもと思い胸元に忍ばせた手のひらサイズの紙を取り出します。

 地図を書き写す行為は、禁止されているわけでも、法を犯す訳でもありません。が、私の置かれた状況では国外のことを知りたがっていると知られるのは色々な方面から面倒ごとがくるので……。

 王子との結婚とかアレとの結婚とか……本当に勘弁して頂きたいです。


 早速、地図を移そうと本を開き見た私は、その形に酷く驚き固ました。


 どうみても、地球のそれとよく似ています……ただし、日本たオーストラリアのような島国はなく、まだ地殻変動が起こる前のすべてが繋がっていた時代のそれのようでした。

 大きく分けて二つに分けられた大陸のアジア側に、七つの国が存在し地球でいうところのヨーロッパ圏に、この国はあるようです。

 もう一方の大陸――地球で言うところの、アメリカ、カナダなどにあたる――は、黒く塗りつぶされ国名はかかれていませんでした。後ほどさり気なくどなたかに聞いてみようと思いつつ、地図を書き写しました。


足をお運びいただきありがとうございます。


文章が乱れております……後日書き直しさせていただくと思います。

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