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相生様メモ   作者: 大野 大樹
人物紹介プラスα
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人物設定(1)

相生 四朗(主人公)


相生家の跡取りとして幼少期より語学・武術を極める多忙な高校生。眉目秀麗・文武両道のハイスペックさであるが、生まれつき性別を持たないことがコンプレックスとなっており、異性との接触を潜在的に避けてきた為に本人はいたって地味。しかし、職業病となりつつある魔性の営業スマイル「相生スマイル」(紅葉命名)で女子生徒たちを悩殺し続けている為、我こそは一番のイケメンと自負する相崎に日々喧嘩を吹っ掛けられている。

実は、国家随一の陰陽師集団西遠寺家の現当主西遠寺桜と相生四朗父の一人息子である四朗は、しかしながらその事実を家族に告げられることもなく父親と祖父の厳しい教育と母親の優しい愛情に包まれ暮らして来た。幼少ながら相生の後継者である責任感と、一族一と言われる能力を持つ四朗は4歳にして一族の当主である「相生四朗」を襲名。後継者になり相生の存続と発展を第一に考えるからこそ子孫を残せない自身が後継者であることを思い悩む。

ちょうどそんな時、幼馴染の相馬武生に自身の秘密を知られ、半ば引きこもりになりかけた四朗は「事故」にあい、実母との再会を果たす。桜により出生を知らされ、自分の身を守る為に西遠寺で西遠寺の能力を特訓されるべく紅葉とすり替わって桜のもとで修業する中で、次第に明るさを取り戻す。

実は、四朗は桜が作った完璧な臣霊を魂の核的なものにして生まれた「人ならざるもの」なのだ。なんでも出来るが、何にも執着しない。冷めた性格は、修行の成果の伸び悩みにも確実に起因している。

かって自身の身勝手により、桜は(臣霊である)四朗の生きる原動力である「執着」という感情を封印してしまい、四朗の生命は人知れず危機にさらされていた。それを四朗に知られない様にリカバリーするという桜の計画はしかしながら失敗に終わり、しかも、自分が「人ならざるもの」であることを知った四朗は(それこそ死ぬ程)思い悩むが、事情を知る仲間たちに支えられ目下、自分というものを模索中。

個人を識別する「識別名」は「篤博」。四朗曰く「死んだときの識別の為の名前。普段使うことはない」

多数の語学とお茶・柔剣道を習っており、放課後部活や友人と遊ぶことはない。無趣味な四朗に最近博史がルアーフィッシングに誘ったが、ちっとも盛り上がらなかった。(きっと、磯で静かに釣り糸を垂れている方が向いている)

食に対しては、基本「何でも適量」と健康志向。外食は好まない。

「識別名」は「篤博」


柊 紅葉


西遠寺の次期後継者候補。桜が総力を発揮して能力を伝授した「桜の秘蔵っ子」。実は桜の姉であり駆け落ちして西遠寺を去った蕗子の娘であることを知っているのは、西遠寺の人間でも少数。血縁・能力とも問題はないが、蕗子を受け入れられない西遠寺の重鎮が、彼女を一介の後継者候補としている。

鏡の秘術で四朗と入れ替わり四朗として生活してきたときは、事故が起因して記憶喪失になっており、自分が四朗であると思い込んでいた。

さっぱりとした性格で、優しく頑張り屋。

西遠寺きっての能力者である彼女は、「(西遠寺の能力である)対峙する他人の動きに鏡のように合わせる」ことに優れており、剣術でもスポーツでも器用にこなすが、体力がないのが欠点で悩み。体力をつけるために、日々走りこむ根性と努力の人。

幼少期、同級生に虐められた為に、西遠寺の特徴である「色素の薄い目」がコンプレックスで、事故の際、自身の記憶を失いたいと願ったのは、実は紅葉の潜在的な願望であると後に分析している。

高校生になるまで恋愛に無縁で、生理すらまだだったが、自分と同じく真面目で、誠実な人柄である相馬武生に惹かれこの頃は女性らしくなってきた。

幼少期、母・蕗子の為に後継者となることを誓った紅葉であったが、相馬武生との結婚を考える今、迷っているのも事実。

趣味は、武術の稽古と、この頃武生の影響で歴史的建造物に興味が出てきたようだ。日曜大工、家庭菜園などいろいろ挑戦している。本人曰く「自分で考えて自分でするのがいい」らしい。料理は興味があるが、始めたばかりでまだまだ(千佳談)

好き嫌いはないが、どうしても「珍味」と言われるものは「見た目がちょっと‥なものは、食べられない‥」(本人談)らしい。まだ「お友達と外食」には慣れないが、「この頃、そういう何でもないことが楽しいです」(本人談)「恋バナもしますよ」らしい。


相生 博史


四朗の弟。中学生。四朗と博史は一緒の中高一貫校に在学している。明るく健康的な性格。生徒会的なものに所属しており、同級生や後輩の信頼も厚い人気者。テニス部に所属しており、その腕前は全国大会に出場した経歴を持っている。四朗に「地獄サーブ」を特訓した。武生の妹菊子とは同級生で幼馴染。

室外で活動することが多い為、四朗と違って健康的な顔色をしているが、日焼けに弱いのは同じで、日焼け止めが欠かせない。四朗曰「健康的な色をした肌」。

四朗と同様に父親にだが、爽やかな笑顔は母親似。(桜曰く、祖父と違い四朗父の笑顔も爽やからしい)

四朗として入れ替わって生活してきた桜のことは第二の「兄」と思っているが、この頃紅葉が女性らしくなってきたので、ちょっと複雑。

母親と父親の遺伝子にあるであろう特殊能力を少しだけ受け継いでいるらしいが、「なんかちょっと分かる程度」(本人談)らしい。しかし、それを切り札に交渉する博史は、案外外交能力に長けているのかもしれない。

自他とも認めるブラコンで、四朗の世話を焼くのが好き。今は落ち込む四朗が心配で仕方がない。

趣味はスポーツ全般と料理で、腕前は「ちょっとしたプロ並み」(お手伝い清さん談)因みに、四朗は少食で食にもあまり興味がないので、料理は全然できないし、多分博史が料理上手だということすら知らない。

話題のカフェはチェックしたい。「食べたら、それなりに似たものを作る自信はある」(本人談)らしい。博史が料理をするのは家だけで、わざわざ「料理します」と公言はしていない。調理実習の際「こいつ慣れてるな」と家庭科の教師を唸らせた。


相馬 武生


真面目で誠実で潔白な四朗の幼馴染。一族から四朗と相崎が喧嘩をしない様に「お目付け役」を任され、それを持ち前の責任感で続けている。もともと面倒見はいいのだろう。

清潔すぎるところがあって、四朗の「相生スマイル」を「女タラシな笑い方」と批判して嫌悪している。

昔四朗と風呂に入った際、四朗の身体的特徴を見て、「四朗って男なの? 女なの」と聞いてしまい、四朗を傷つけたことをずっと気にしている。(実は月桂のせいで忘れられなくされていた)

真っ直ぐな性格で、なんでも妥協しない努力家。

剣道は速さと力強さで相手を打ち負かす体力型。打ち込みの正確さは毎日の素振りのたまもの。

不愛想に見える位の仏頂面で無表情だけど、幼馴染の四朗たちや紅葉にはその微妙な表情の違いが分かるようだ。(付き合いの長さは同じだが、相崎はあまりにも他人に(特に男)興味がなさすぎる為気付いていない)

無口で、人付き合いはあまり得意ではない。

余り分かりにくいが紅葉のことは大事に思っている様だ。

歴史や文学に造詣が強く、趣味は武道の稽古の外は、読書と博物館・歴史的建造物めぐり。

好き嫌いはあまりないが、バターのにおいが苦手らしく洋菓子はあまり食べない。


相崎 信濃


女っタラシでチャラい四朗と武生の幼馴染。相崎家の跡取りだが、まだ襲名できていない。「へらへらして威厳が足りない」と祖父に叱られ、四朗と比べられるのが嫌で仕方がない。

相崎は、商才がある一族で、昔から四家で協力して商売を発展させてきた。「今はそんな時代じゃない」彼なりに、新しい相崎の形を模索しており、常に一族や親からの独立を考えている。家族が使っている運転手ではなく、自分の専属として若い翔を起用しているのも独立心の現れ(らしい)。

真面目過ぎる武生や四朗のことは「何が面白くて生きているのかわからない」と常日頃思っている。

美人な紅葉のことを気に入っている。

識別名は「正光」割と普段に使っているようだが、学校や一族・家族の間では使われていない。学校の友達と自分が広げたネットワークは区別している様で、自分が広げたネットワーク間では「正光」と名乗っている。

ささやかだが、一族に対抗して日々精進を続けている。

趣味はジムに通って自分を磨くことと、女の子と遊びに行くこと。

好物は調理パンで、菓子パンは好きではないようだ。


柊 千佳


紅葉の妹。自他とも認めるシスコンでとにかく一に紅葉、二に紅葉。

気が強く、紅葉に危害を加えるものには容赦しないと常に気を張っている。(でも、特に喧嘩が強いとかそんなんではない普通の子)

落ち込む四朗を見て四朗を救うような(四朗談)アドバイスをするも、本人は特に何とも思っていない。(別に紅葉以外の人間のことは興味がないんだ)

自分を犠牲にまでし兼ねない愛情を、紅葉はうれしく思いながらも、心配している。

紅葉と同じ中高一貫校に通う中学生。

桜のことを魔性の女と呼び嫌悪している(紅葉を振り回すから)

趣味は、幼少期から習ってきたピアノとバイオリンと、手芸。紅葉の道着の綻びなどを直しているうちに、うまくなったようだ。(因みに超お嬢様育ちの蕗子は料理も手芸もてんで出来ず、多少改善したものの才能は千佳の方が上で、今では手芸は千佳が総てしている)最近では、洗濯掃除といった家事もそつなくこなす。

いいお嫁さんになれるね! と蕗子に言われるのが嫌で仕方がない。

好物はホットドッグとキャラメルマキアート


西遠寺 桜


四朗の母親。西遠寺の現当主。四朗の父に一目惚れして、実家の権力を使い結婚した。特殊能力が一族で一番強く、一族でもどことなく敬遠されている。

鏡の能力で常に自分の外見を偽って生活しているが、それが誰であるかはいまだ不明。

四朗父と離婚後も四朗父だけを愛しており、現在も再婚はしていない。

4人の臣霊を作ったが、現在は近くには一人もいない。鏡を使い通信は可能。

自分にも他人にも厳しく、家業では常にオーバーワーク気味。

四朗と同じく無趣味。しかも、無関心。関心がある物は、四朗(父)と既に故人の妹・楓ぐらいだと思われる。(多分、四朗は二の次)

最近何となく母性に目覚めてきて、四朗に関心が向いてきた? 

好物はプリン


柊 蕗子


紅葉の母であり、桜の姉。

桜を不自由な西遠寺に置いてきたことを、後ろめたく思っている。

また、紅葉についても、西遠寺というしがらみだらけなところに行かせたくないと思っている。

夫の孝弘とは駆け落ちして結婚した。

根っからの箱入り娘で、超お嬢様なので、結婚当時は勿論料理も洗濯もしたことがなく、孝弘がほとんど家事を担った。今では、何とか家事をこなすが、次女の千佳の方が総ての家事は得意。

書道の師範の免許をもっているので、近所の子供を相手に習字の先生をしている。また、華道や茶道も得意で、公民館で教えている。

西遠寺の教育のたまもので、接客技術、礼儀作法は美しい所作は群を抜いており「深層の令嬢だった」と噂されている。

好物は甘いもの全般。


相馬 菊子


武生の妹。博史とは同学年で幼馴染。

美人で気が強いしっかりタイプ。

幼少期に四朗と結婚することを決めて以来、茶道や華道、英会話や美容と四朗にふさわしい人間になるための努力を惜しまない。

しかしながら、料理の腕前は幼馴染の博史に負けているようだ。特技は和裁。洋裁。「四朗様の服は私が作る」と宣言して、日々精進を続けている。

日本舞踊と茶道で所作を身に着け、中学生ながらその所作は美しく、習字は免許皆伝の腕前。(将来四朗の仕事を手伝う為)

その甲斐あって、学園での評判は上々だが、そんなことで四朗との仲を認めるわけがないライバルな皆様。彼女たちと菊子の水面下での戦いは熾烈を極めている。

好物は苺ミルクとメロンパン


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