この世界には魔法がある。
皆さんこんにちは。
みそしると申します。
昔書いた小説を起こしているうちに新しく話を書きたくなって、この話を書き始めました。
この話のテーマは魔法です。
しかし、皆さんの想像している魔法とこの話に出てくる魔法はかけ離れたものかもしれません。
そこを頭に入れて読んでいただけたらと思います。
まだ設定がしっかりしていない部分もあるので読みずらいかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この世界には魔法という概念が存在する。
しかし、誰も魔法を日常的に使わないのだという。
なぜなら"燃費"が悪いからである。
科学が発展しているこの世界の魔法というものは効率が非常に悪いのである。
例えば、火をおこす魔法があるとする。
何も無いところから火を出すことがてきたらそれはすごいことだろう。
しかし、この世界には「ライター」というものがある。
100円やそこらで誰でも簡単に火を出すことがてきるようになってしまったのだ。
そんな感じで魔法という概念がありながらも科学の発展とともに衰退してしまったのだ。
そして、魔法はものすごく、それこそフルマラソンをしたあとのように疲れるのだ…
まぁ、私はフルマラソンを走ったことなど、ないのだが。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「近代科学と魔法について」著:マリオネット
さて、物語を始める前にもう少し魔法について詳しく話しておこう。
なに、別に誰も使わなくなったからと言って使えなくなった訳では無いんだ。誰もが使えるからこそ誰も魔法を使わないんだよ。
知っておいて損は無いだろう?
まず、魔法を使うにあたって特に必要なものはないんだ。RPGみたいにMPなんてのもない。
あえて挙げるとすれば知識と想像力、あとは自信かな?
何をするにしても、できると思わないことはできないからね。
そもそも魔法だからといって基本的に全く何も無いところからは何も生み出せないんだ。
この世界の魔法は意外と科学で説明できるものも多いんだよ?
例えば水を生みだす魔法。
これは実は"水"を生みだしている訳では無いんだ。
水はもう既に用意されているんだよ。空気中にね。
それを冷やして液体に戻しているだけ。
どうやって冷やしているかと言うと、止めるんだよ。分子の動きをね。
どうやって止めているかと聞かれると、それは説明できないよ。まぁ、魔法だからね。
イメージとしては糸で水の分子を動かないように釣っている感じかなぁ。
まぁ、実際に魔法を使う時はそんなこと考えずに「水よ出ろー」って感じで念じるだけでいいんだけどね。
だけ、と言いながらそんな簡単な事じゃないんだよね、これが。
100数える間くらいそのまま念じ続けるんだよ。
それで得られた水がしずく5つ程度。ね、割に合わないだろ?それに疲れると来たもんだ。
誰もやりたがらないよ、水なんて井戸や水道でいくらでも手に入るんだから。
そう、今の説明で気づいた人もいると思うけれど基本的に魔法は発動し続けていなければその効力を発揮しないんだ。
本当なんて使い勝手の悪いもんなんだ…。
あとは魔法は使用者から距離が離れれば離れるほど効力が薄くなるということを忘れちゃいけない。
さっきと同じことを意図的にこぶし1つ分くらい離れたところで水を生みだすイメージをしてみる。
するとどうだろうか、さっきはしずく5つ出たのに今度は1つっきりしかでないと来たもんだ。
ちょっと離れただけでこんなにも効力が落ちるんだ。
遠くのものなんてとても動かせたりなんてしないだろうね。
最後に魔法の種類と方法を教えるよ。
まず種類だけどね、これは大きくわけて2つあるよ。
活性化と非活性化だね。
活性化はその意味の通り、動きを良くして作用させることだね。
例えば、水を温める。
水の"分子を活性化"させて、結果水が温まる…みたいな感じだね。
他にも身体を活性化させて自然治癒力を高めたりだとかね。これは回復魔法みたいだろう?
非活性化はその逆。
さっきみたいに空気中の水を取り出すみたいなことが出来る。
さらに細かくいえば結合と分離ってのもあるんだけども、それはまたの機会に話すとしよう。
方法については何かを媒体とする方法と媒体を用いない方法、あともう1つ自身を媒体にする方法があるんだ。
簡単に言ってしまえば、何かを媒体とする方法は魔法のステッキみたいなものだね。その先から魔法が出るイメージさ。
そうすると、媒体を用いない方法は手から魔法を出すイメージになるのかな。言い換えれば手が媒体ってことだね。
最後のは少し説明が難しいね。ステッキを降るわけでもない手をかざすわけでもない。本当にただ念じるだけで魔法を使えるんだ。
ただこの方法は実はかなりリスキーだってこと。
理屈は少し難しいけれど、火を出す魔法を使うとする。
ライターくらいの火しか出ないとしても先の方法では、失敗したとしてもステッキだったらその先端が少し焦げる程度ですむかもしれない。
手だったら?まぁ、やけどくらいはするよね。それが全身だったらどうだろう?想像したくもないね。
方法については、単純にステッキを使う。手をかざす。念じるだけ。って覚えてくれればいいよ。
さっきも言った通り、使用者から距離が離れれば離れるほど効力が下がるわけだから、どれが一番効率が高いのかは言わなくてもわかるよね?
つまり、魔法の効率を高めるためにはリスクを負わなければならないということ。
これ、大事だから。次のテストでも出るよ?まぁ、冗談だけどね。とにかく覚えておいて。
さて、私の話はこれで終いだよ。
キミ達の活躍を期待しているよ。
あ、そうそう、ひとつ言い忘れた。
この世界で魔法を使えるのは何も人間だけじゃないってこと。
それじゃあね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ここでは話の中で出てきた用語などを簡単にまとめていこうと思っています。
完全なネタバレになる場合もあるので一度本文を読んでからここを読むことをお勧めします。
○まとめ○
~世界事情~
この世界では魔法があるが発達していない。
代わりに科学が発展している。
発達していない理由は効率が悪く使う理由がないため。
~魔法について~
使うとすごく疲れる。
使用者から離れるほど効力が低くなる。
種類は「活性化」と「非活性化」がある。
方法(手段)は「ステッキを媒体にする」「手を媒体にする」「体を媒体にする」の3つ。
魔法は人間以外も使うことができる。