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日常言語世界への回帰としての哲学の終焉。日常言語学派試論

作者: 舜風人



前回で、科学的言語を創出することの不可能について述べましたが、


今回は、では


日常言語の分析を初歩的に?行ってみたいと思います。


さて日常言語とは、「命名」に始まると言いました。


ただしその命名は


「有意味命名」と「無意味命名」に2分割されます。


簡単に言えば、妄想された対象への命名は「無意味命名」ですね。


意識された対象がかならずしもも実存するという保証はないということです。



一般的に、世界の構造というか、存立形式は





対象物→意識→認識→命名→概念化→抽象化→本質→物自体→イデア界→投射→現象界→対象物






というふうにメビウスの輪を循環する。こうして世界は成立している。



というのが一般的な、観念論哲学の基本原理ですね。



ただし、言語分析的に見るならば、、



対象物→認識→意識化→還元→対象物



ということでしかないです。


物自体とか


イデア界なんてなくったって別に誰も困りませんよ。


対象物のその先に「物自体」がある、、なんて


不可知?かつ不可視?ですものね。



世界には確かに対象物が存在する(ように見える?)


それ以上に、その先に物自体があるかどうかなんて追及は無理なのです。


それってしちゃいけない、不可知論?ですよね?


言葉の限局性とか、言葉の日常性から考えたら


言葉をそんな風に使っちゃいけないんですよ。



言葉は日常生活ツールですよ。



そんなツールで思想とか、まして、哲学するってムリなんですよ。


言葉なんて実に大雑把なものです。


もっと俗な風に言うなら


ことばなんて全く当てになりませんよ。


コトバなんて対象物のホンの上っ面を、かすってるだけですから。


言葉は正確な意味では対象物をとらえきれてないんです。


イヌ、、という言葉があります。


でも?


犬という一般物は実はどこにもいませんね?


居るのは、、


そこの「野良犬の名無しさん」であり、


「山田さんちのベス」であり、


「安部さんちのポチ」である


そういう具体物だけです。


一般的なイヌなんてどこにもいないのです。


それをあたかも「イヌ」がいると信じる?


それはアリもしない「神」がいると信じるのと同様な言語上の


誤認識です。



対象物


印象



観念



統合



概念化



認識


知識



そういう一連の印象操作こそが人の認識過程ですね。


ただ

その過程では


観念化の過程で


無意識に


意味づけが行われるのです。


印象に価値がつけられる。


つまり表象過程で意志が働く。


現象の意志的な選別が行われる。


現象が先か?


意識が先か?という


根本問題があるわけです。



これをもっと俗な言い方で言い表すと、



私が死んだ後にも、世界は存在するか?ということです。



「吾思うゆえにわれあり」コギトエルゴスム


その、我が死んだら、、さて、世界は、、



ということです。



いずれにしても、



言語的な不正使用しての哲学であり


それは日常言語からの反作用としての、


ダメだし?で



崩壊するしかないのです。



こうして哲学



思想


とりわけ



形而上学は



終焉するしかないのです。

そうして



立場を失った哲学は



存立意義も失って


アイデンティティが


崩壊し


つまり


気がくるってしまって



あどけない


素朴な



日常言語の


フォークロア世界に



まさに


コペルニクス的転回と回帰を


遂げるのです。






つまり、、、、



哲学の終焉です。



こうして学としての思想、、哲学はおしまいですが


その先が無いわけじゃアないですよね。




そうですその先には



神秘主義の広大な世界が開けてるのです。


といってもそれはまさに「神秘主義」であり、


オカルトですから


信じるか


信じないかは


あなた次第です。



宗教


オカルト



神秘主義


それらは言語を超越した真理世界なのか?  真実なのか?



それとも、壮大なる、妄想世界なのか?  幻想なのか?



それを決めるのはあなたです。

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