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ここはどこなのですか?

 エリカの機ぐるみに入ったままの美咲はピンク・ジラフ一味に”ガイノイド”として、盗まれたいや連れさらわれてしまった。美咲は夢中でなんとしても捕まりたくない一心で抵抗していたが、戦闘の結果天井が崩れ薫が大怪我をした姿を見て戦意を喪失し捕まってしまったのだ。


 両手両足をアンドロイドたちに掴まれて外に連れ出されたとき、大勢の野次馬と警官隊が見えた。その時美由紀を見たような気がした。


 「今の私って誰から見ても家庭用ガイノイドにしか見られないだろうね。こいつらに盗まれたモノの一つでしか見えないだろうね。美由紀なら私だということをわかってくれるかもしれないけど」と思っていた。この時美咲はピンク・ジラフのアンドロイド軍団との戦闘で疲れきってしまい、失神寸前だった。


 「それにしても私ってこんな力なかったはずだよね。だいたいエリカって家庭用だしオプションを頼まない限り強盗に対し抵抗することができなかったはずなのに・・・アンドロイドをあんなに壊すなんて信じられない。火事場の馬鹿力でなかったら、私はもう人間ではなく機械化された戦闘ロボットになって・・・」と考えていたところで美咲の意識は薄れてしまった。


 一味のトレーラーには”戦利品”のロシア皇帝の財宝や貴金属に混じりサイバーテックやアメリカのマーカーなどのアンドロイドやガイノイドも詰め込まれていた。中には稼動するモノもあったが、抵抗されないように身動き取れなくするため網をかけられていた。美咲も同じような機体と一緒に網のなかに閉じ込められていた。


 「それにしたって、あのワインレッドのエリカの奴、家庭用ガイノイドのはずなのになんで私の作ったアンドロイドをたくさん壊したのしょ! 本当に憎たらしいけど、まさか軍事用なのしょ? まあ、私のラボに連れ帰ったら解体して連れかえろうしょ」と美咲を見ながら大和ナデシコはつぶやいていた。


 ナデシコは仲間にそろそろ切り上げるので迎えに来て欲しいと連絡をしていた。「ナデシコ、あんたが作ったアンドロイドらしくないわね。僅か一体のガイノイドを捕まえるためアンドロイドを三十九体も壊されたわけ? 今回投入した三分の一も失ったの? 先週の上海なんか中国武装警察が誇るパワードスーツ部隊”猛虎機人”相手にしたよりも何故被害が多いのよ。しかもガイノイド一体で」と通信相手のチャンングムンに怒られていた。


 「もうすぐ迎えが来るわ! しっかり捕まっていて」とナデシコが言ったとたん急激な重力を感じた。この時、トレーラーが急上昇したのだ。美咲はうとうとしていたのが目が覚めてしまった。まさか殺されるかと思ったからだ。


 「私って機ぐるみを着たまま死ぬわけ? 父さんにも母さんにもお兄さんにも別れの挨拶ができなくて? それに美由紀や真実、正樹にも・・・そんなの嫌だ・・・」と思ったところでまた意識を失ってしまった。強力な加速に耐え切れなかったのだ。


 「こちらフライングディープ7、目標を視認した。これから追跡する」と、ピンク・ジラフのトレーラーをピック・アップした蝙蝠のような航空機を航空自衛隊のF35が追尾していた。どこにピンク・ジラフのアジトがあるかを探るためだ。


 謎の航空機の下にはピックアップしたトレーナーがぶら下がっていたが、その時内部では盗んだ品物を機内に搬入する作業が行なわれていた。「まあ、空自の戦闘機が私たちをエスコートしている訳なのしょ? まあ、じきに驚かせるでしょ。まあアジトに戻ったらあのエリカをバラバラにして研究してやろうしょ」といって、アンドロイド軍団が持ってきた美咲が入った機ぐるみを見入っていた。


 この時また美咲は目を覚ました、そして混濁する意識の中で「わたっしってなんなの?ここはどこなのですか? 」としゃべろうとしたが、その声が外部に漏れることはなかった。エリカのメインバッテリーが切れてしまい、僅かに残る生命維持用の補助バッテリーに切り替わっていたからだ。

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