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ピンク・ジラフ参上

 その日は突然やってきた。開店前のジャイアント・カメラ東京中央店前の路地に一台のトレーナーが止まった。そのトレーラーには大きなキリンの絵が描かれていた。通行人の多くは電器店に搬入する荷物を持ってきたと思っていたが、実は逆に奪いにきたのだ。


 朝の通勤ラッシュの始まる午前八時を過ぎても路肩に止めた車両を不審に思い出していた。特に通勤ラッシュで交通量が多いのに動かないので通行の邪魔になっていた。


 そのため、いよいよ通行人も不審に思ったのか、警察に通報する者も出始めていたが、警察はなかなか来てくれなかった。


 「よし時間だ、これから巨人打倒作戦決行する。お目当ての品物は可能な限り頂戴すること。さあお勤めだ」という声を聞いた無数の黒いロボットが荷台から降りてきた。これらは今、世界各国で被害を出している窃盗団「ピンク・ジラフ」が操る窃盗用マシーンだった。


 ジャイアント・カメラが入る高層ビルには経営者が趣味で開設した私設美術館があったが、その時ロシア皇帝至宝展が開催されていた。この展示会ではロシア帝室がかつて所有していた豪華な宝飾品や美術品が展示されていた。ピンク・ジラフはそれらを狙っていた。


 トレーラーの荷台からははしご車のようにアームが伸び、三階にある吹き抜けの窓をぶち破り、その穴から次々と黒いロボットが入っていった。正面玄関の厳重な防御システムを迂回するためだ。店内では警備用アンドロイドが応戦したが、あまりにも相手が多すぎるのであっというまに無力化されてしまった。アンドロイドの足がロボットの発射した鳥もちで固定かされたからだ。


 この光景に店内でオープニング作業をしていた店員はパニックに陥っていた。身を屈める店員の上を窃盗ロボ達が飛ぶように通過していった。中には応戦する店員もいたが網を投げつけられて身動きできなくされる店員も多かった。


 非常ベルが鳴らされ、警備会社だけではなく警察も出動していたが、破壊活動が行なわれたためか信号が麻痺し店に近づくことが出来なくなっていた。そのためピンク・ジラフは美術館の展示品だけでなく高価な時計なども盗み始めた。


 そうしたなか十二階にあるガイノイド売り場と十一階のアンドロイド売り場も襲撃されていた。本当はメーカーのショールームを狙うほうが早いが、警備が厳重なので外部は強固だが内部は比較的脆い警備体制のテナントブースを襲撃したのだ。


 こういったブースは最新型を展示しているので、技術習得目的にアンドロイドやガイノイドを盗むには都合が良かった。そのため無人になっていたサイバーテックの在庫品は全て盗まれてしまった。すると窃盗団の一人が「稼動可能な機体がないしょ」といった。彼女は顔を変装マスクで覆っていたが、白装束にピンクの袴姿という格好をしていた。


 「親分、こっちのガイノイドにしましょうぜ」と、サイバーテックの隣のブースにあるアルテミス・テクノロジーのガイノイドを持ち出そうとしたが、「どうせ、そっちは程度の低いコピー商品でしょ! わざわざ荷物を増やすこともないしょ。事前の調査ではサイバーテックの予備在庫は地下ブースにあるから行きましょ」といって混乱する売り場から地下フロワーに向かった。そう薫たちがいる地下ブースに。


 

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