day 6 ミキサー + 鏡
1. 封印された悪霊
中世時代を恐怖に陥れた悪霊がついに鏡の中に封印された。しかし封印された鏡からは依然として邪悪な気が流れ出ており、聖騎士たちはこれを地下深くに隠すことにした。
歳月が流れ2030年、鏡の存在は伝説の中へと消えていった。そんな中、人類の核戦争が発生し、地下深くに眠っていた鏡が爆撃を受けて粉々に砕けてしまう。鏡はミキサーで砕かれたように微細に割れたが、驚くことに封印そのものは解けなかった。
問題はその後だった。塵ほどに小さくなったガラスの破片一つ一つに凝縮された悪霊の気は全く散らばらなかった。風に乗って世界中に広がった破片は、あちこちで奇妙な現象を引き起こし始めた。
2. 鏡の中から出てきた存在
世界各地で同時多発的に異常現象が報告され始めた。全身鏡の前に立っていた人々の「鏡の中の姿」が勝手に動き出し、鏡の外へ抜け出し始めたのだ。
鏡から出てきたドッペルゲンガーたちは、外に出るとすぐにオリジナルを襲って殺害し、その座を奪った。最初は世界にバレずに完璧な代替に成功したかに見えたが、彼らは老化しなかった。疑いをかけられたドッペルゲンガーたちの正体が世間に明らかになり、各国政府は彼らを排除しようとした。
しかしドッペルゲンガーたちは想像を超える再生能力を持っていた。彼らは指一本でも残れば完全に再生し、自分を脅かす存在に対して本能的に暴力的な性向を見せた。一般的な方法では排除が不可能だと判断した政府は、極端な方法を選択した。巨大な産業用粉砕機にドッペルゲンガーたちを全員投入し、永久的に砕いてしまうことにしたのだ。
数千、数万のドッペルゲンガーが粉砕機の中へ入っていった。しかし砕かれる過程で予想外のことが起こった。ドッペルゲンガーたちの身体の破片が互いに融合し始めたのだ。結局、巨大な肉塊の怪物が誕生し、この怪物は粉砕機を内部から破壊して脱出に成功してしまう。
3. 次元の境界を越えて
ある少女の部屋にあった平凡な全身鏡が、ある日別の次元と繋がった。好奇心に駆られた少女が鏡を通過すると、そこは魔法とモンスターが存在するファンタジー世界だった。
周囲を見回していた少女は奇妙な点を発見した。そこにも鏡があったが、自分が来た世界ではなくまた別の世界と繋がっていたのだ。家に帰るため、少女は鏡を通過し続けた。一回、二回、数十回を超えて。
ついに元の世界に戻った少女は、自分の体に異常な感覚を感じた。無意識に手を伸ばすと、周囲の空間に無数の魔法陣とインターフェースが展開された。それぞれ全く異なる形態と体系を持つものだった。まるで異なるゲームから持ってきたような異質なシステムたち。
少女は悟った。鏡を通過するたびにその世界と繋がり、該当世界の「特典」を受けていたのだ。99個の異なる異世界を経てきた少女は、各世界の力を全て手に入れて地球に戻ってきた。
しかしこれは災厄の始まりだった。勇者として召喚されるはずだった人々が受けるべき力を奪われた99の次元の99の王国は怒った。彼らは力を取り戻すため、次元の境界を越えて地球に向けて侵攻を開始する。
4. 討伐命令書
[緊急討伐命令 - 最優先等級]
ヒーロー本部は次の二体の魔物に対する討伐令を発令する。すでに数百人のヒーローが討伐中に死亡した。全てのヒーローは次の情報を熟知すること。
対象1: ミキサー魔物
- 外形: 両腕と頭部にダイヤモンドも切断可能な回転刃を装着
- 特性: 近接戦最強級戦闘力、遠距離攻撃には脆弱
- 単独遭遇時の撃退難易度は中級
対象2: 鏡魔王
- 能力: 砂を材料に巨大な鏡を生成及び設置
- 特性: 直接戦闘力は低いが戦略的脅威度最上級
- 現在位置: サハラ砂漠中心部
主要脅威要素:
この二体の魔物が協力関係を形成したことで状況が極度に悪化した。鏡魔王はサハラ砂漠全域に空の果てまで聳える鏡の壁で巨大な迷路を建設した。ミキサー魔物は砂の中に潜伏して侵入者を待っている。
- 空中侵入: 鏡の壁が空を塞いで不可能
- 地上侵入: 砂の中のミキサー魔物との近接戦不可避
- 鏡破壊時: ミキサー魔物が破片を微細に粉砕して砂漠全域をガラス粉で覆い、空気中に拡散させる
二次災害:
鏡の迷路による太陽光反射で地球平均気温が年間0.1度ずつ下降中。下降傾向は徐々に加速している。現在の傾向が続く場合、数年以内に氷河期到来予想。
人類存続のため、即刻の討伐が要求される。




