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息抜きコメディ〜僕、たー君!〜  作者: 星狼
〜僕、たー君!〜

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第三章〜ジュース一本で始まる信頼革命なのだ!〜

学校の廊下、放課後の静かな時間。誰もいないはずの階段裏で、財閥令嬢・河合絵里香が優雅に佇んでいた。

ドレッシーな制服に身を包み、まるで学園の女王のような気品を漂わせる彼女が、ふと誰かに視線を向ける。


「あら、ご機嫌よう。こんなところでお会いするなんて。」


その声は上品だが、どこか挑戦的。


そこへ、破茶滅茶な正義のヒーロー、たー君がド派手に登場!


「たー君、参上なのだ!!」


汗と勢いだけで突っ込んでくるたー君に、絵里香は眉を上げ、上から目線で軽くあしらう。


「ふん、たー君ですって?まあ、お遊び相手としては退屈すぎず、良さそうですわ。でも、私の時間を無駄にしないでくださいね。」


その微笑みはまるで高級ブランドの値札のようだ。


「とりあえず、ジュース奢ってくれなのだ!!」


たー君、遠慮なく直球要求。絵里香は鼻で笑い、軽蔑的な微笑みを浮かべる。


「はぁ…私にそんな下賤な飲み物を奢らせるなんて…でも、まあ、暇つぶしにはなりそうですわ。感謝はしておきますわ。」


彼女はしぶしぶ自販機でジュースを買い、たー君に渡す。


「ゴクゴク!!ゴクゴク!!プハァ〜!!ありがとうなのだ!!」


たー君、ジュースを一気飲みして大満足!その下品な飲み方に、絵里香は「まったく、品がないですわね」と呆れつつ、なぜか少し興味を惹かれた様子。


「でも、素直なところは少し面白いかも…」


「ジュースを奢ってくれたお礼に、こちらも何かお礼がしたいのだ!!何かリクエストはあるのだ!?」


たー君、恩義を返す男気を見せる。

絵里香は意地悪な笑みを浮かべ、こう返す。


「ふふ…お礼ですって?じゃあ、明日の放課後、私の買い物に付き添いなさい。荷物持ちくらいなら許してあげますわ。」


だが、たー君、即座に反論!


「買い物付き合いは少しワリが合わないと思うのだ!!ジュース一本なら、たー君ダンスを見せるぐらいが丁度だと思うのだ!!」


絵里香、目を細めて興味津々。


「まぁ!ダンスですって?…ちょっと見てみたい気も…でも、そんなに自信があるなら、見せてみなさいよ。」


彼女は椅子に座り直し、まるで観劇でもするかのように構える。


「たー君ダンスでいいのだ!?他にもたー君面白トークとかもあるのだ!!たー君面白トークの中にも色々種類があるのだ!!」


たー君、自信満々でメニューを並べ立てる。絵里香は軽蔑的な笑みを浮かべつつ、


「あら、随分と自信満々ですこと。では、その"たー君ダンス"、見せていただきましょうか。期待はしていませんけど」


と煽る。


「よし、それじゃあたー君ダンスを踊るのだ!!イェイイェイ♪」


たー君、並よりやや下レベルのダンスを披露!キレッキレのつもりが、どこかズレた動きに、絵里香は口元に手を当て上品にクスクス笑う。


「くすっ…まあ、笑える程度には面白いですわ。でも、まだまだ私の期待には程遠いですわね。」


「もっと面白い事が見たければ、もっとたー君に何かを奢るのだ!!」


たー君、ノリノリで畳みかける。絵里香は上から目線で微笑み


「ふふ、図々しいですわね。でも…そうね、アイスクリームを奢ってあげましょう。その代わり、もっと面白いダンスを見せてくださいませ」


と提案。


だが、ここでたー君、突然キリッと真面目な顔!


「アイスクリームを奢ってくれるのだな!?でも、たー君のそういう所がダメだと思うのだ!!」


絵里香、目を丸くする。


「なんですって!?私にダメ出しするなんて…でも、面白いですわ。その勇気、嫌いじゃありませんけど。」


頬を染め、目を細める彼女。


たー君、熱く語り始める。


「お前はたー君ダンスも、たー君が面白い事をする事も全部お金で買っているのだ!!お金はそんな事に使わなくてもいいと思うのだ!!たー君ダンスや、たー君の面白い事をするのは、お前がたー君に優しくしたり、同じように面白トークをすれば変えると思うのだ!!」


絵里香、初めて言葉に詰まる。


「…!そんな…私のことを説教するなんて…でも、なんだか胸が少し痛いですわ…」


彼女は胸元を押さえ、困惑した表情を浮かべる。


たー君、ドヤ顔で続ける。


「たー君はこれを『信頼売買』と名付けているのだ!!形のあるお金だけではなく、こういった形のないお金も存在すると思っているのだ!!」


絵里香、目を丸くして呟く。


「信頼…売買…?そんな考え方、初めて聞きましたわ…少し、心に響くものがありますわね。」


頬が赤らむ。


「アンタもしっかりお金を稼ぐ方法を見つけるのだ!!それじゃあ、たー君はラーメン食って帰る!!ジュースありがとうだったのだ!!サラバなのだ!!」


たー君、颯爽と去ろうとするが、絵里香が慌てて呼び止める。


「ちょ、ちょっと待って!…私も…その…ラーメン、ご一緒させていただけませんか?」


髪をいじりながら、照れ隠しで言う彼女。


たー君、振り返ってニヤリ。


「お!ラーメンなら信頼売買の第一歩なのだ!一緒にズルズル食うのだ!!」


二人は連れ立って、校門近くのラーメン屋へ。絵里香、普段なら絶対入らないような店にドキドキしながら、たー君の隣で初めてのラーメンをすする。

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