表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
息抜きコメディ〜僕、たー君!〜  作者: 星狼
〜僕、たー君!〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/16

第二章〜再びたー君、参上なのだ!〜

校庭の片隅、埃っぽいフェンスの裏。そこでは、エリちゃんが震えながらうずくまっていた。

彼女の周りには、ニヤニヤと笑う苛めっ子たちが取り囲み、意地悪な言葉を浴びせていた。


「ほら、エリ、泣き虫のくせに生意気じゃん!」


と、でかい態度のリーダー格が嘲る。

エリちゃんは涙をこぼしながら、か細い声で呟いた。


「痛い!許して下さい…」


その時、空を切り裂くような声が響き渡った!


「たー君参上!!」


そう、破茶滅茶な正義のヒーロー、たー君が颯爽と登場なのだ!

その姿はまるでB級アクション映画の主役、キラキラしたオーラが…いや、ただの汗かもしれないのだ!


エリちゃんはたー君の声に少し安心したものの、怯えた表情で震えながら呟く。


「…た、たー君...助けて...みんなが...」


その声に、たー君の正義のエンジンがフルスロットル!


「たー君も喧嘩大好きなのだ!!強い相手と戦うのは男の醍醐味!!皆もそうなのだ!!」


ガッと拳を握り、苛めっ子たちを睨みつける!


「や...やめて...たー君まで...私をいじめるの...?」


エリちゃんは恐怖で目を潤ませるが、たー君はニヤリと笑って叫ぶ。


「だから、こんな弱っちい相手と戦わずに、たー君と戦うのだ!!オラオラ、一番手は誰なのだ!!」


その迫力に、苛めっ子たちは「ヒッ!」とビビって蜘蛛の子を散らすように逃げ出した!

さすがたー君、登場5秒で敵を蹴散らすのだ!


エリちゃんは涙を拭いながら、小さな声で呟く。


「たー君...ありがとう...でも、みんなが怖くて...」


すると、たー君はエリちゃんの前に仁王立ち!


「その通りなのだ!!お前は弱いから苛められるのだ!!だから、今からたー君が修行してやるのだ!!」


その言葉に、エリちゃんはおずおずと立ち上がり、目を丸くする。


「修...修行?私にも...できるかな...」



たー君のスパルタ修行、開始なのだ!



たー君は腕を組んで、ニカッと笑う。


「『やめて下さい!!』はい、言って見るのだ!!」


エリちゃんは小さな声で、練習するように呟く。


「や...やめて下さい...!!こ、怖いです...!」


だが、たー君は満足しない!


「もっとはっきり、たー君の目を見て言うのだ!!そんなのじゃ通用しないのだ!!」


エリちゃんはゴクリと唾を飲み、たー君の目をまっすぐ見つめる。震える声で、だが決意を込めて叫んだ。


「やめてください!!私は...もう...いじめられたくない!!」


その声に、たー君はグッと親指を立てる!


「いい感じになってきたのだ!!声を大きくして、リピートアフターミー!!」


「やめてください!!」


エリちゃんは今までにない大きな声で叫び、ほんの少し自信がついた表情を見せる。

たー君はさらにノリノリ!


「よし、次なのだ!!『先生に言います!!』さぁ、言ってみるのだ!!」


エリちゃんは深呼吸をして、決意を込めた声で叫ぶ。


「先生に言います!!もう...黙ってません!」


「よし、いい感じなのだ!!それでは最後に『たー君助けて!!』」


たー君の声に合わせ、エリちゃんは今までで一番大きな声で叫んだ。


「たー君助けて!!」


少し涙ぐみながらも、彼女の顔には勇気のある表情が浮かんでいた。

たー君はニヤリと笑い、こう続ける。


「よし、素晴らしいのだ!!ただ、たー君はいつでもお前の側にいるとは限らないので、たー君の部分は状況に合わせてアレンジするのだ!!」


エリちゃんは少し強くなった気がして、頷く。


「分かりました...次は自分で...やってみます。」


たー君は満足げに胸を張る。


「これで修行は終わりなのだ!!喧嘩というのは腕っぷしだけじゃないのだ!!言葉も喧嘩に戦う為の道具なのだ!!お前は強くなったし、これから頑張るのだ!!」


エリちゃんは目に涙を浮かべながら、でもほんの少し笑顔で呟く。


「うん...私、強くなれた。たー君のおかげ...ありがとう。」


たー君はガハハと笑い、突然こう叫ぶ。


「それでは、たー君はラーメン食って帰るのだ!!さらばなのだ!!」


そして、夕日を背に颯爽と去っていく…いや、ただのラーメン屋に直行しただけなのだ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ