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雨降り町でご飯を 3
気を取り直して。
エリスとゾロは並んで歩く。歩きながら、エリスは目についた店を片っ端から指差していき、ゾロが苦笑しながら中に入って商品を買っていく。
炒飯に餃子、肉まんに焼き団子。ついでとばかりに、たこ焼きに焼きそばにお好み焼きと購入し、エリスが両手に持つレジ袋はどんどん膨らんでいく。
「どこで食べる?」
「オレの家に決まってんだろが」
そんな返事を耳にすると、エリスは唇を尖らせた。
「お外感がある屋根のある所とかないの?」
「あるけどよ……お前、一応オレに拐われてる最中ってこと、忘れてねえか?」
「普通に外出してるじゃん」
赤い目を丸くして、エリスはゾロに視線を向ける。
「オレ同伴ならいいし、変装してるだろ?」
「このレインコート? ……これ、アリなんだ」
「アリだ。ほら、帰るぞ」
「……ぶー」
ゾロはエリスの抱えるレジ袋を一つ引ったくり、家のある方向へ歩き出す。
「エリス、持てるのに」
「さすがに手ぶらだと、人目がな」