表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

雨降り町でご飯を 2

 いくつであろうと、レディーに対して言ってはいけない言葉がいくつかある。その内の一つに、そしてランキングにすれば上位に君臨する台詞に、こんなものがある。


 ──太るぞ。


 それは、体重を気にしながら、それでも美味しいものを食べたいだけ食べたいと思うレディーの耳に、絶対に入れてはいけない言葉。そんなことをしてしまった日には、地面にめり込まされても文句は言えない。


「ごめんなさいは?」


 俯せに地面にめり込んでいるゾロに、彼をめり込ませたエリスは笑みを浮かべて訊ねる。


 天使のような笑み。

 華奢な体躯。

 愛らしき少女。


 まさか彼女が男を地面にめり込ませるような力持ちであるなどと、誰が想像できようか。


「ごめんなさいは?」


 再度訊ねると、ようやく、ゾロのくぐもった声がエリスの耳に届いた。


「……さすが……きゅう、けつき」

「どういう意味?」

「……ごめん」

「ふんっ!」


 ようやく謝罪の言葉を聞けると、エリスは片手で彼を引っ張り上げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ