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第二位



ラリーたちはケムリで視界が完全に奪われた中、ほぼ感覚だけを頼りに進んでいた。前も後ろも分からなくなり、ケルベロスの暴れる音だけが遠くで響いている。リアナが腕を掴み、「ラリー!ちゃんと道を覚えてるの?!」と叫んでも、ラリーは歯を食いしばりながら「任せろ!」と根拠のない自信で返すだけだった。


ダンは黙々と進んでいるが、どこか不安げに見えた。だが、ラリーが握りしめている宝石が微かに光を放ち、彼らを導いているようだった。まるでこの宝石自体が道を教えてくれているかのように、彼らの進むべき方向を示していた。


「階段が見えた!」リアナが前方に広がる薄暗い影を指差した。階段までたどり着くと、ラリーたちの前に再び立ちはだかる光のヴェールが現れた。まるでその先に進む者を拒むかのように、ヴェールは強烈な光を放っていた。


「これだな、最後の壁ってやつは…」ラリーは宝石を握りしめ、深呼吸した。「行くぞ!」


宝石の力か、ラリーたちはヴェールを突き抜けることができた。その瞬間、周囲のケムリも次第に薄れ、彼らは迷宮の出口にたどり着いた。目の前には、広がる扉があり、その向こうには熱気に包まれた観衆の声が聞こえてきた。


「戻ってきた…!」リアナが興奮した声を上げる。


ラリーたちは無事に迷宮を抜け、競技会の会場へと戻ってきたのだ。そして、掲示板に映し出された順位には、彼らの名前が堂々と「第二位」と表示されていた。


「やったな、俺たち!」ラリーは笑顔で拳を振り上げた。リアナもダンもその瞬間、思わず笑顔がこぼれた。


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