大会出場
ラリーたちはなんとか大会会場に辿り着いた。大きな息を吐き出しながら、彼らは会場の入り口に立っていた。見上げると、目の前には巨大な野外ステージのような構造が広がり、ステージの周囲には観客席が設けられていた。各地から集まった参加者たちが次々と集まってくるのが見える。
「ギリギリだったな…」ラリーは息を整えながら呟く。ダンとリアナも同じく息を切らしていた。
「でも、なんとか間に合ったじゃない!」リアナが少し得意気に言うと、ラリーは苦笑しながら頷いた。
3人は慌てて受付に向かい、エントリーを済ませようとしたが、そこで問題が発生した。
「チーム名が必要です。何か決まっていますか?」受付係の女性がニコニコと微笑みながら尋ねた。
「チーム名…?」リアナはその言葉に一瞬固まり、2人に視線を向けた。もちろん、そんなことを全く考えていなかった。
「どうする?」リアナが困惑した表情でラリーに尋ねると、ダンも考え込んだ。
「急いで決めないと、次の人が待ってるぜ」と後ろからせっつかれる。焦ったリアナは、思わず口から出た言葉をそのままチーム名にしてしまった。
「えっと…『美女とどっこい2人組』で!」
「美女とどっこい2人組?」受付の女性は一瞬驚いたようだったが、すぐに微笑んでエントリーシートにその名前を書き込んだ。
「はい、これで登録完了です。次の方どうぞ!」
ラリーたちは受付を済ませ、ようやく大会会場内に足を踏み入れた。だが、少し歩いたところで、遠くから見覚えのある姿が近づいてくるのが見えた。
「おいおい、ラリー!そんな名前でエントリーするなんて、お前ららしいな!」ジョンが大笑いしながら近づいてきた。その隣には、背がリアナと同じくらいの男の子が立っており、彼もラリーたちを見てクスクスと笑っている。
「お前たちも参加するのか?」ラリーがジョンに尋ねると、彼は自信満々に頷いた。
「もちろんだ。紹介しよう、こっちは魔法使いのエリック。そして、こっちは俺の友人で騎士団に所属するレオだ。」
「よろしくね、お兄さん!」エリックはニコッと不敵な笑みを浮かべながらも握手をもとめてきた。ラリーは彼の若さに驚きながらも、その男のことは思えないような可愛らしさに少し苦笑いだ
「よろしく頼む、レオだ。」レオは短く挨拶をし、騎士らしい真面目な表情でラリーたちを見た。
「さて、俺たちも準備をしないといけないからな。美女とどっこい2人組、頑張れよ!」ジョンは再び笑い声を上げながら去って行った。
ラリーたちはこいつらチーム騎士団にだけは絶対に負けないと心から誓ったのだった。




