大会当日
太陽が高く昇り始めた頃、バルバラの酒場の一角で、ラリーはようやく目を覚ました。彼の上半身は空になった酒樽に突っ込んだまま、まるで昨夜の惨劇を物語るかのように横たわっていた。
「う、うぅ…頭が割れそうだ…」ラリーは痛む頭を抱えながら、ぼんやりとした目で周囲を見回す。飛微草を吸った後の記憶は完全に飛んでしまっており、昨日何があったのか、全く思い出せない。
「リアナ、ダン…起きろよ…」ラリーは近くで寝ている二人を揺り起こした。リアナは床に転がりながらも、顔をしかめて頭を抱えている。ダンはというと、テーブルの下から顔を出し、苦しげに呻いていた。
「何これ…なんでこんなに気持ち悪いの…」リアナは重いまぶたを無理やり開け、部屋を見回したが、彼女も昨夜の記憶が全くなかった。
「とりあえず時間を確認しないと…」リアナがフラフラと立ち上がり、壁にかかっている時計を見ると、その針がもう大会開始直前を指していることに気づいた。
「えっ、もうこんな時間!?やばい、もう始まっちゃう!」リアナは慌てて叫び、ラリーとダンもその声で一気に現実に引き戻された。
「やべぇ!大会始まるってよ!」ラリーが焦りながら言うと、3人は慌てて体を動かし、散らばった床の中から覚醒草を探し始めた。
「くそっ、どこだよ覚醒草…!」ダンが床をかき回しながら探すと、リアナがようやく覚醒草の束を見つけ、3人に分け与えた。
「これで二日酔いを飛ばすぞ!」ラリーがそう言うと、3人は一斉に覚醒草を吸い込み、瞬時に二日酔いを吹き飛ばした。
「行くぞ!」ラリーが叫び、3人は酒場を飛び出して、大会会場に向かって全速力で走り出した。




