悪夢は倒せない
ラリー、リアナ、そしてダンが倒壊した門の前で息を整えていると、瓦礫の山がゆっくりと動き始めた。目を凝らすと、その中からフクロウがボロボロになりながらも這い出してきた。
「なんだと…あの爆弾でまだ生きてるのか?」ラリーが驚いた声で言う。
フクロウは体を震わせながら、血走った目で3人を睨みつけた。「あの訳のわからんドーナツ野郎にもムカついたが、お前らはそれ以上だぜ、絶対に許さねぇ!」その言葉には、フクロウの怒りと憎悪が滲み出ていた。
次の瞬間、フクロウは大きな声で一声吠えると、周囲に濃厚な霧が一瞬にして充満した。霧が濃くなるにつれて、ラリーたちの視界がどんどんと狭まっていく。
「うわっ、またこの霧だ…!」リアナが驚いて叫んだ。
霧が晴れた時、3人は再び街の中心に戻されていた。まるで何事もなかったかのように、白黒のままの街が広がっている。
「せっかく解決への糸口が見えたと思ったのに…」リアナは肩を落とし、がっかりとした表情を浮かべた。
ラリーも同様に落ち込んだ様子で周囲を見渡す。「あいつ、なんてしぶといんだ…俺たち、どうすりゃいいんだ?」
しかし、そんな中でラリーがふとフクロウの最後の言葉を思い出す。「あの訳のわからんドーナツ野郎」――それがモグモグを指しているのではないかと思いついた。
「待てよ…あのフクロウが言ってた『ドーナツみたいなやつ』って、もしかしてモグモグのことか?」ラリーはハッと顔を上げた。
リアナもそれを聞いて顔を上げる。「モグモグ?確かに、形はドーナツっぽいけど…でも、どうしてフクロウがモグモグに言及するの?」
ラリーはその疑問に答えるために、リアナに向かって言った。「あのさ、リアナの魔法『お名前なんでしたっけ?』を使ってみないか?もしかしたら、モグモグの真の力がわかるかもしれない。」
リアナは少し戸惑いながらも頷いた。「あの、人の名前を忘れた時に使えるかと思って覚えた魔法?魔法名を知りたい名前の人の目の前で叫ばなきゃ発動しないから覚えたものの使いどころがない魔法だと思ってたけど…試してみる価値はあるかもね。」
リアナは集中し、モグモグに向かって魔法を発動させた。「お名前なんでしたっけえええ!?」
すると、モグモグの周囲に光が集まり、彼の真の姿が浮かび上がってきた。リアナはその情報を読み取り、驚いた表情を浮かべた。「モグモグの真の種族名は…『夢食い』!?幻覚を打ち倒す力を持った魔物だって!」
ラリーは驚きつつも、希望を感じた。「それなら、俺たちがこのフクロウを倒せるかもしれない!」
3人は決意を新たに、モグモグの力を借りて、再びフクロウとの戦いに挑む準備を整えるのだった。




