出口はどこだ
「まただ…またここに戻ってきたぞ…」ラリーは額に手をやり、苛立ちを隠せずに言った。彼らはもう何度目かも分からないほど村の入り口の門をくぐったが、戻ってくるのは決まって村の中心だった。
「いったいどうなってるの?門をくぐったのに…」リアナが眉をひそめ、周りを見渡す。「もしかして、この村自体が何かの罠なの?」
ダンは冷静に状況を分析しようとするかのように、白黒に変わった村の景色をじっと見つめていた。「おかしいな。村の全体がこんな風にモノクロになったのに、どうして抜け出せないんだ?」
「覚醒草の効果が消える前に原因を突き止めないと、元の幻覚に戻っちまうぞ」ラリーは覚醒草の効き目が続くうちに動かなければと焦りを見せる。
「そ、そうね。でもどうすれば…」リアナが言いかけたその時、彼女の視線が村の中心部にある一つの家に留まった。「ねえ、見て!村長の家、まだ色が残ってる!」
ラリーもその方向に目を向けると、確かに村長の家だけが、カラフルなままそこに佇んでいた。さらに、その家の上には微かに灯りが揺らめいている。
「どうやら、あそこが鍵かもしれねぇな…」ラリーは口元を引き締め、村長の家に向かって歩みを進めた。
リアナもついて行きながら、「なんで村長の家だけ…しかもあの灯り、さっきは無かったわよね?」と不安そうに呟く。
「確かに奇妙だな。何かが俺たちに見せたくないものがあるのかもしれない」とダンは淡々と言い、警戒を強めた。
3人は村長の家に近づき、ドアをノックしようとするが、ドアはすでに少し開いていた。
「入るぞ…」ラリーは慎重にドアを押し開け、3人は中に足を踏み入れる。室内は不気味なほど静かで、灯りがほんのりと部屋全体を照らしていた。
「ここに何かが隠されてるのは間違いない…」リアナが息を呑みながら呟く。
果たして村長の家に何があるのか。この白黒の世界の謎を解くため、ラリー達はさらにその奥へと進んでいくのだった。




