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奇妙な朝



朝日が窓から差し込み、村はまた活気を取り戻し始めた。ラリーは目を開け、ぼんやりと天井を見つめた。「昨夜のこと…夢だったのか?」と自分に問いかけた。だが、覚醒草を齧った瞬間の鮮明な感覚が、まだ頭の片隅に残っている。あの異様な霧、突然消えた魔物たち、そして再び戻ってきた幸せな雰囲気…。すべてが不自然に思えた。


「おはよう、ラリー。いい朝だね!」ダンが爽やかな声で挨拶をした。リアナも元気よく「おはよう!今日は村のパン屋さんに行こうってモグモグが言ってたわ!」と、すっかり村の雰囲気に溶け込んでいる様子だ。


ラリーは眉をひそめながら、「なあ、二人とも、昨日のこと覚えてないか?」と話を切り出した。「霧の中で入り口を通り抜けたのに、また村の中心に戻されたこととか、妙に消えてた魔物たちとかさ…」。


リアナは軽く笑いながら「またそんなこと言って!きっと疲れてたのよ、ラリー。村はなんの変哲もない、普通の場所じゃない」と、軽く流した。ダンも「うん、確かに奇妙な感じはあったけど、気にしすぎじゃないか?」と同意した。


「いや、俺は本当に何かがおかしいと感じてるんだ…」ラリーはそう言いながらも、二人が全く疑念を抱かないことに少し心が揺らいでいた。「もしかして、俺の気のせいなのか?」と自分に問いかける。


仕方なくラリーはその考えを一旦脇に置き、ダンとリアナと共に朝食を取ることにした。モグモグさんが用意してくれた朝ごはんは、相変わらず絶品で、村の空気は穏やかで平和そのものだ。ラリーも少しずつ気持ちがほぐれていく。


しかし、村の散策を始めると、またしても奇妙な出来事が起こり始める。まず、通りにいた魔物たちが、ラリーたちが通りかかると同時に一斉に何もなかったかのように動きを止めた。そして、ラリーが振り返ると、再び彼らは動き出し、まるで何事もなかったかのように日常を続けていた。


「見たか?今の!」ラリーは驚き、リアナに声をかけたが、彼女は「え?何が?」と、全く気づいていない様子だ。


「いや、絶対何かある…」ラリーは心の中で確信を深めつつも、周囲の平和な雰囲気に飲み込まれそうになる自分を必死で押し留めていた。


村の全貌が次第に見えてきた中、ラリーは自分が感じている違和感の正体を掴もうと、ますます疑念を抱く。そして、この村には何か大きな秘密が隠されているのではないかという思いが強くなっていった。

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