幻覚の手がかり
バルバラの酒場に戻ったラリーとリアナは、ダンが持ち帰った幻覚薬草についての情報を整理するために、酒場で会議を開くことにした。酒場のカウンターには、すでに何杯か空になった酒の瓶が並んでおり、ダンが楽しそうに酒を飲んでいた。
「さて、ダン。今日は幻覚薬草を持ち帰ってきたって聞いたけど、それってどうしたの?」ラリーが尋ねた。
「おう、ラリー!すっかり忘れてたぜ。」ダンは一瞬考え込み、ポケットから小さな袋を取り出した。「これがその幻覚薬草さ。気になる情報があったら、教えてくれよ。」
ラリーとリアナは袋から取り出された薬草をじっくり観察し、香りを嗅いでみた。
「うーん、これは確かに見たことがあるわ。薬草屋で見たのと似てる気がする。」リアナがつぶやいた。
「薬草屋で?」ラリーは興味津々で聞き返した。
「そう、薬草屋の店主が言ってたのよ。何か古びた建物の近くに似たような薬草があるって。もしかして、これがその建物と関係があるかも。」
「なるほど、ならその古びた建物に行ってみるのも手かもしれないな。」ラリーは決心したようにうなずいた。
その夜、ラリーとリアナは酒場でお酒の代わりに幻覚薬草を使ってみることに決めた。お酒の香りが漂う中、ラリーとリアナは酔いしれるように幻覚の効果を感じ始めた。しばらくすると、幻覚の中で古びた建物の場所を示すような手がかりが現れた。
「これが…、昨日見たメモと似てるわね。」リアナがメモのようなものを手に取り、確認した。「もしかすると、この古びた建物が何か重要な手がかりになるかもしれない。」
ラリーとリアナは、そのメモを頼りに古びた建物の場所を確認しに向かった。夜の闇の中で、2人は灯りを頼りに古びた建物を探し始めた。建物の外観は朽ちかけており、周囲には雑草が生い茂っていた。
「ここがその古びた建物か…。」ラリーは周囲を見回しながら呟いた。「どうやら、何かの手がかりがここに隠されているようだな。」
リアナが建物の入り口を注意深く調べていると、何かの気配を感じ取った。
「何か動いてるわね…。」リアナが警戒しながら言った。「気を付けて。」
2人は息を呑みながら建物の中に踏み込む準備を整えた。これからどんな手がかりが見つかるのか、期待と不安が入り混じったまま、調査を開始するのであった。