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ジョンは甘えん坊



猫探しの事件が一段落し、酒場でくつろいでいたラリーとリアナ。事件の結末に満足しつつも、ラリーの頭から離れないものがあった。あの不思議な薬屋「深淵の森」だ。


「リアナ、なんだかまたあの店が気になって仕方がないんだ。もう一度行ってみないか?何か面白いものが見つかるかもしれない。」ラリーは再びリアナを誘った。


「まったく、あんたの好奇心には呆れるわね。でも…まあ、暇だから付き合ってあげるわ。」リアナはラリーのしつこい好奇心に半ばあきれつつも、再び深淵の森の薬屋に足を運ぶことにした。


薬屋「深淵の森」に到着すると、店の外観は前回と同じように朽ちかけた木造の建物で、周囲には鬱蒼とした草木が生い茂っていた。店内に入ると、店主は以前と変わらず不気味な笑みを浮かべて二人を迎えた。


「またいらっしゃいましたね。今日はどんな珍しい薬がお望みですか?」店主は二人に微笑みながら尋ねた。


「おもしろい薬って、他に何かないか?」ラリーが興味津々で尋ねると、店主は少し考え込んでから、棚の奥から一本の瓶を取り出した。


「こちらは、『隠された性格』を表に出す薬です。普段は抑えている本当の自分が表に現れるんですよ。」店主は意味深な笑みを浮かべながら説明した。


「それは面白そうだな!俺が飲んだらどうなるんだろう…」ラリーは興味津々で手を伸ばしたが、リアナはすぐに警戒した。


「ちょっと待って、そんな薬危なそうじゃない?まずは誰かに試してみるべきよ。ジョンなんかどう?」リアナはジョンを巻き込もうと提案した。


「それだ!」ラリーはすぐに賛成し、薬を持ってジョンの元へ向かった。


ジョンはいつものように町をパトロールしていたが、ラリーに見つかると、いきなり薬を勧められた。「ジョン、これ飲んでみてくれよ!お前の真の姿を見てみたいんだ!」


「真の姿?まったく、お前はいつも変なことを思いつくな…でも、ちょっと興味はあるな。」ジョンはラリーの熱心な勧めに押され、ついに薬を飲み干した。


すると、ジョンの目が一瞬鋭く光り、その表情がみるみるうちに変わっていった。ジョンは突然、子猫のように愛らしい性格に変わり、ラリーにすり寄り始めた。「にゃん!ラリー、お兄ちゃん!遊んで~!」


「おいおい、何が起こってるんだ!?ジョンがこんなにかわいくなっちまうなんて!」ラリーは大笑いし、リアナも思わず吹き出した。


「これは意外ね。でも…悪くないわ!」リアナもジョンの新たな姿を楽しんでいた。


「にゃーん、にゃーん!」ジョンはまるで本物の子猫のように甘え続け、ラリーに頭を擦りつけた。


「いや、こりゃいいぞ!ジョン、もう少しこのままでいてくれ!」ラリーは大いに喜び、リアナもその様子を面白そうに眺めていた。


しかし、薬の効果が切れると、ジョンは元の厳格な姿に戻り、何が起こったのか全く覚えていなかった。


「お前ら、何をそんなに笑ってるんだ?」ジョンは二人の笑いに戸惑いつつも、何も知らないままでいた。


ラリーとリアナは、ジョンが子猫のように甘えん坊だったことを思い出し、しばらくの間その話題で盛り上がった。ジョンは真相を知らずに不満そうな顔をしていたが、結局は何も言わずにその場を去った。


ラリーはそんなジョンを見送ると、「さて、次は俺が試してみるか…」と再び薬屋に向かおうとしたが、リアナが必死に止めることに。


「ちょっと待って!もう十分よ、ラリー!」リアナはラリーを引き留め、二人は笑い合いながら酒場へと戻っていった。


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