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その日、金曜日で職場において難なく仕事をこなし、
帰宅した。
帰宅して、レトルトカレーを食べながら自室で一人スマホを見ていると、ツイッターにおいて僕に『見知らぬ人』から一件のダイレクトメールが来ていた。僕は、それを開き見ると、
『貴方様が○月△日に投稿されたイラストの原画を売っていただけないでしょうか?もし、可能であるならば…』
文は続いた。
差出人、『S』からであった…。
僕は最後まで文を読み、キーボードを叩き始める。
『明後日の日曜日、直に話を聞かせていただけますか?できれば、東京都渋谷区…』と考えながら返信メールを作成し始めた…。
文は作られていく。
僕はカレーを食べながら『普段、僕が、よく行くコーヒーショップに11時で会えますか?その店は分かりやすい場所にあります。どうですか?』
というような内容を送る。
『S』からの返信がすぐ来た。
『承知いたしました。』と…。
僕はカレーを食べると消灯して泥のように眠った。
朝、目覚めて土曜日。
僕は、のそのそベッドから出るとデスクの棚にあった
『S』の言う己のイラストを見る。
額縁に入っていた。
額縁は百均で買ったのだ。
僕は描いたイラストをファイルに全て閉じてあったが特別、自身で気に入ったのは、そうやって額縁に入れていた。