重かろうと面倒かろうと
「...え?マジ?」と、顔を引き攣らせる奏美。
「えへへへ、マジマジ❤️」と、俺の腕に抱きつきながら言う千夏。
「...はぁ...何があったん?」
「何があったって言うかー、ナニがあったというか」
「いや、それは普通に意味がわかんないです」
「ほら、この前大河が家に泊まったでしょ?その日に...ね?」
「え?なに?やっちゃって付き合っちゃったみたいな?」
「っていう嘘をついたら大河がマジで信じちゃってー的な?w」
「...何それ。意味わかんないんだけど」
「いや、ぶっちゃけ私もなんでこうなったかわからないけど、こうなったの」と、真剣なのか適当なのか相変わらず掴みどころがないように話している千夏であった。
「...ふーん。そっか。まぁ、なんであれ大河が元気になったらいいけど」
「大河はちょー元気よ。ついでに大河の息子さんも元気で今日も朝から求められ「おい!//何を言ってんだよ!!//」
「...そういう話はマジでやめてくれない?知り合いの性事情とか聞きたくないから」と、耳を塞ぐ奏美。
そんなこんなで久々に3人で遊ぶこととなった。
この3人でいるとなんだか大学時代を思い出す。
本当は果南も呼びたかったが、どうやら仕事が忙しいらしく来られなかった。
俺と千夏のことは...まぁ、後で報告するか。
そんなことを思いながら、ウィンドウショッピングをしながら適当に回る。
しばらくそんな感じで過ごして、そのままカラオケに行く。
「んじゃ、私飲み物持って行くから先行ってていいよー」と言う千夏。
奏美と二人で入ると少しの沈黙が流れる。
しかし、奏美との場合にはこの沈黙もさほど嫌ではなかった。
「あれから莉理とはあった?」
「...いや、直接は会ってない。けど見かけたりとか...この前、千夏の家に俺の服を渡しにきたりしてたし」
「そっか。ちゃんと気持ちの整理がついてるならいいや。半端な気持ちで、千夏さんに頼ろうとしているだけなら忠告しようと思ったけど」
「大丈夫。そこらへんの話もちゃんとしたし」
「そっ...。あのさ「ういーす!!」と言いながら、3つのグラスを持った千夏が入ってくる。
何か言いかけた奏美の言葉の続きを聞こうとしたが、どうやら奏美は続きを言う気はないらしい。
そのまま駅で奏美と別れて、二人の帰り道。
「いやーやっぱ奏美といるの楽しいわー」
「え?何?私といるのは楽しくないの?」
「いや、そういう意味ではなく...笑」
「私、思ってるより余裕ないし、すぐ嫉妬するし、めんどくさい女だからね」
「だから?」
「...だから...付き合うのは大変かもって...」
「楽とか、大変とか、面倒いとか、そういうので千夏と付き合ったわけじゃないからね。好きな人なら面倒かろうと、重かろうと、なにしようと側に居たいって思うでしょ」
「...カッコつけてる?」
「...あぁ、多少はな//」




