そんなつもりはねーっての
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車内でもお酒に酔った彼女は楽しそうに昔話を始める。
「佐藤ってー、なんで後半学校来なかったーん?」と、そんな話をふられる。
「...怪我あったからな」
「怪我?でも治ってなかった?」
「普通に生活する分には問題ないんだけどね。バスケができるような体には戻らなかったよ。あの頃はバスケが人生の全てって思ってたからな。花を奪われた鳥みたいなもんよ。生きる気力も失ってた」
「...そうだったんだ。ごめん」
「別に。昔のことだしさ」
「ふーん。そっか。それで今はジミーに生活してるわけだ」
「まぁ...そうだな。そういう寝屋川さんは高校卒業した後は何してたの?」
「うーん...色々?これ言うと嫌われちゃいそうだから内緒にしておく」と、指を口の前に立てる。
「そう...」と、やや気になりつつもスルーすることとした。
それからまた昔話に花を咲かせる。
あの当時流行っていたもの、クラスメイトの近況、学校でのプチ事件など、話してみると意外と覚えているものだなと思っていた。
そうして、そのまま家に着くと、2人でエレベーターに乗り、家の前で立ち止まって「んじゃ、また」と、声を掛けると「今日泊めて?」と言われる。
「...いや、もうそこ自分の家じゃん」
「あれ?まだ気づいてないの?w私の家、もっと遠くなんですけど」
「...は?」
「ほら、家が近いって言ったら家まで着いていけるかなーって思ってさー。てことで泊めて?」と、可愛く首を傾げてくる。
「いやぁ...」と渋っていると、耳元に近づいて「お礼はちゃんとするよ?」と、耳を甘噛みされる。
「ちょ!?//」
「てことで好きあり!お邪魔しまーす!」と、鍵を開けられて中に入られる。
「おい!!」という静止も虚しく。
勢いよく中に入っていく寝屋川さん。
そして、脱衣所の扉を開けたところで急に止まる。
「ちょっと、色々開けないでよ」と、言いながらその脱衣所に目をやると、そこには果南が立っていた。
完全に固まったままの果南。
次の瞬間、顔を真っ赤にして「何見てんのよ!」と、そこらへんに置いてあったファブリーズを顔面にぶつけられる。
ラッキースケベ...だ。
そのまま勢いよく扉を閉める果南。
「なんだよー、彼女いたのかよー」と、残念そうにぼやく寝屋川さん。
「...妹だよ。妹」
「妹?いやいや、佐藤一人っ子じゃん」
「義妹ってやつ。うちの親再婚してね。そっちの連れ子が妹になったわけ」
「えー。義妹と一緒に暮らしてんの?やばくない?だいぶエロい体してたし。欲情しまくりでしょ」
「妹に欲情はしない」
「義妹にはするでしょ」
「...いやしないから」
「はーん?なんでもいいけど。それじゃあ今日はできないジャーン。せっかくお礼をしてあげようと思ったのに」
「要らないから。明日になったら帰ってくれよ。ベッドは俺の使っていいから」
「え!?一緒に寝ないの!?」
「ねねーよ!」
そのまま無理矢理寝屋川さんをベッドに寝かしつけたのち、リビングに行くと果南が起きていた。
「...あの人誰?」
「高校のクラスメイト」
「なんで家に来てるわけ?」
「...知らん。ついてきた」
「怪しい。私がいなかったらなんかするつもりだったんでしょ」
「そんなつもりはねーっての」
ねーっての...。うん。




