第20話 気づいてないの?ウケるw
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「久しぶりじゃん、佐藤」
「...えっと...久しぶり」
めちゃくちゃ酒臭い...。
「うち、実は佐藤のこと結構いいなって思ってたんだよね」と、いきなりの告白をされる。
「...それはどうも」
「けど、後半はあんまり学校来なくなったじゃん。本当は告ろうと思ったのにチャンスなくてさ」
「...そうなんだ」
「そ。なのに数年ぶりに会ったらちょー地味になってるし、面影あんまないし。ギリ佐藤っていうレベルなわけじゃん?私めっちゃショックだったわけ」
「...さいですか...」
「けどさ、意外と今の佐藤も嫌いじゃないっていうかさー。てことで、ここから抜け出してホテルでも行かない?」と、誘われる。
「...いや、ホテルとかはちょっと」
「あっ、彼女とかいる感じ?別にうちは気にしないよ?どうせワンナイトだし。思い出を思い出のままにしておきたくないっていうかさー」
やばい...。早くここを抜け出さないと...。
何か都合のいい言い訳...言い訳...そうか。
「さ、誘ってくれるのはすごく嬉しいんだけど...俺実はEDでさ...勃たないんだよね」
よし。これを言われたら女子的にもアウトっしょ!!
「へー?そうなん?うちの元カレも一時期EDだけど、私とやってたらなんか治ったよ?」
なんで元カレが都合よくEDなんだよ!
「そ、そうなんだー...。それは...ご苦労なこった...」
「てことだからー、心配いらないよー?」
「...いや...えっーと...」と言い淀んでいると、赤坂がトイレに入ってくる。
俺はそのままさっきより大きい声で「俺は好きな人としかできないから!ごめんね、寝屋川さん!」と、案に助けを求める。
そして、そのまま扉を開けて逃げようとすると、手を掴まれる。
「ねーえー、赤坂ー!佐藤が私としたくないっていうんだけど!」と、隠すこともなく堂々と出てきて、とんでもないことの同意を求める。
「...あー...そうなのか」
「ありえなくないー!EDだからできないわとか言ってきてさー」
「ちょっ!?」と、むしろ俺が焦り始める。
すると、赤坂が遠い目で俺を見つめる。
「...そうか。そうなのか。佐藤。強く生きろよ」と、そのまま出て行こうとする赤坂の手を引く。
「赤坂くん!ちょっと待ちたまえ!」
「えー、流石に私も既婚者込みの3Pはお断りなんですけどー」
すると、更にそこに奏美がやってくる。
『奏美!助けてくれ!』と目線を送るが、腕に抱きつく寝屋川さんを見て、何事もないかのように通り過ぎていく。
あいつ!俺のことを見捨てやがったな!
「と、とりあえず今日はやめよ!」と、なんとか後日にする作戦で乗り越えようとする。
「えー?じゃあいつならいいのー?」
「えっと...来週とか!」
「あーいいよー?うち休みだしー」
「じゃ、じゃあ!そうしよ!よし、とりあえず今日はみんなと楽しもう!」
「うん」というと、器用に俺のポケットから携帯を取り出す。
「はい、連絡先交換しとくねー。んじゃ、来週の土曜忘れないでね?忘れてたら...どうなるかわかるよね?」
「お、おう!も、もちろん!」
こうしてとんでもない予定を先延ばしにするのだった。
それから会場に戻り、仲のよかった人たちと会話をして、その日は解散となった。
どうやら奏美は仲のよかった女子同士で二次会に行くらしく、どこかに行ってしまった。
さてと、1人で帰るかと思っていると、肩をツンツンとされる。
振り返るとそこには寝屋川さんがいた。
「帰り1人?」
「...うん。まぁ...」
「ウケるwんじゃ、一緒にタクシーで帰ろー?」
「...え?家の方向一緒なの?」
「え?もしかして気づいてないの?」
「...何が?」
「うちの家、佐藤の家の二つ隣だけど」
「...はぁ!!?!?」




