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怪談


 義妹・元カノ・友達・友だちの妹...そして俺である。



 ...まずい。

御坂部は紗希が元カノということを知っており、別れることとなった背景も知っている。

そして、果南が義妹であることを知らない。



 ちらっと御坂部を見ると、じーっと紗希を見つめている。



 やばいやばいやばいやばいやばい!



「あっ、みんなお菓子あるよ!ほら食べて食べて!」と、お菓子へミスディレクションする。



 何か色々聞きたそうな顔をしている御坂部を無視して、テレビをつけて適当な話題を振る。



 今ここで紗希を帰したら、確実に余計に聞いてきそうだし...、けど長居すればするほどリスクは高まる。

なんだよこの八方塞がりは。

正解を教えろ正解を。



「あっ、あの...これ...つまらないものですが」と、御坂部の妹ちゃんから高そうなプリンを手渡される。



「お、おう...ありがとうございます」



「それで、お二人の女性とはどんな関係なんですか?」



 まさかの妹ちゃんにつっこまれたー!

完全に盲点だった!



 確かにいまのままでは女の子2人を侍らせた最低大学生に見えるもんな...。



 仕方ない...誤魔化しながら説明するか。



「こっちは...佐藤果南さん。セイジョの1年です...」



「よろしくお願いします。兄がお世話になっています」



「「兄?」」



「はい。私は妹です」



「...じゃあこの前妹と合コンしてたのかよ!やば!変態じゃん!...いやまてよ。お前確か妹もののラノベ大好きだったよな...」と、顔を引き攣らせながらそんなことを言う。



「おい!落ち着け!御坂部!今お前は大きな勘違いをしている。まず、果南とは血のつながりはない兄妹。再婚の親同士の子供が俺はなんだ」と、辿々しく説明する。



「...そしてこっちは一宮紗希です。セイジョ2年で...「大河の元カノジョです」



「...」



 今度は果南に睨まれる。



「こっちは...御坂部と妹の莉理ちゃん」と、いちおう彼女たちにも紹介しておく。



「今、大河さんはどちらの方とお付き合いしてるんですか?」



「...どっちとも付き合ってないわ」



「つまりはキャリアフリー。乗り換えし放題ってことですか?」



「言い方よ。まぁ、フリーっていう意味なら間違ってないが」



 ふーん?

という何か意味深な顔をする莉理ちゃん。

何を考えているかわからなくて怖い。



 昔から現在に至るまでに起こった出来事を各々話していく。

莉理ちゃんのを残して、みんな自己紹介を終える。



「初めまして。御坂部莉理です。じゃあ私も話を一つ。これは田舎に住む女子高生2人の話です。2人はいつも一緒で、何をするにも一緒でした。

そんなある日のこと、女子高生Aは学校でいじめにあいました。女子高生Bはどうにか助けようとしました。しかし、何も出来ませんでした。そして、ある日のこと、女子高生Aからメールが届きました。『死にたい』と。女子高生Bは『なら私も死ぬ』と簡単な自殺方法を記載してメールを返信しました。後日、Aは自殺しました。そして、Bは逮捕されました。警察の調べによるとBの携帯に残った最後の送信メールは『Aはもう死んだ?』というものだった。以上、お後が悪いようで」



 めちゃくちゃガチな怪談された...。



 それからは何をするわけでもなくみんなでトランプしたりして遊んだのち、3人とも帰って行った。



「...ねぇ、お兄ちゃん。なんで元カノだって黙ってたの?」



「...わざわざいうことでもないかなーって...」



「ふーん?」



 それは誰がどう見ても納得していない顔だった。

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