元騎士、アイの付き添いをする。
見た目は美少女、中身は大人の女!!
「………私冒険者になる…………」
唐突にアイの宣言に俺はしばし絶句する。
「何言ってるんだアイ?」
「………私もお金稼ぐ……」
ふんすと気合いを入れながらそんなこと言ってくる。
「いや、あのな、お前の見た目じゃ子供扱いされるから無理だと思うぞ」
「………試験に受かれば子供でもなれるって聞いた」
「へ?そ、そんなもんあんの?」
「うん」
「まぁ、やるだけやるならいいぞ」
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「…………別についてこなくても良かったのに……」
「心配だからな……」
試験を頼み、待つこと数十分。
やっと試験官が来た………が
スキンヘッドの筋骨隆々、どう見てもヤクザ、そんなオッサンがゴキゴキと腕を鳴らしている。
「どうやら手が空いてるのは俺だけのようだな」
「ちょ、ギルドマスターアレックス!?何してるんですか?!?」
受付嬢が慌てた調子で話しかけてくる。
「………ってギルドマスター!!?」
「ふ、若人の指導をするだけだ……何も問題はない」
「い、いやその問題大有りというかなんというか」
二人がアレックスに抗議してると、ふとアイが呟く。
「…………構わない………」
「へ?」
「………構わないと言った……」
「おお、中々度胸があるみたいじゃないか…では練習場に行こうか」
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ある程度距離離した状態で向き合う、アイとアレックス。
「ルールはお互い武器の制限はなく、危ないと思ったらギブアップ、ここの練習場は結界が貼ってあり、死ぬような傷をしても大丈夫だ」
「…………」
「そんな緊張するな……別に勝敗がそのまま合否判定につながるわけではないからな……ガハハハ!!」
元々無言な彼女の様子に勘違いしてそんなことを言ってくるアレックス、そんな彼に挑発のつもりでもなんでもなくただ思った事を言うアイ。
「…………じゃあ……あなたに勝っても絶対に合格するわけじゃないんだ……」
「ほぅ、思った以上に剛毅なようだ……口だけでないか試してやろう!!!」
横から見てる俺でも視認不可能な神速の踏み込みと共に斧で斬り込むアレックス。
対するアイは聞き慣れた短い詠唱を紡ぐ。
「発疹皮膚武器噴出、魔力噴射準備完了、反動加速砲」
棒立ちな彼女に武器を振り下ろす、アレックスは自身の勝利を確信している。
彼女を両断し床に斧を叩きつけるアレックス、あまりにあっけない幕切れに溜息をつく。
「なんだ、ほんとに口だけか……」
「……………今の一撃だけで私の実力がわかったんだ、さすがギルドマスター………」
「なっ!!?ど、どこに!!?」
彼の独り言に返答するアイ、彼女の言葉に狼狽するアレックス。
遠くから見ているエクティスにはいつも通り体から砲身を出し、魔力を噴射して高速移動しているとわかったが、初見ではただ立っている状態から高速移動が出来るなど予想外にすぎる、アレックスが斬ったのはアイの残像だった。
辺りを見渡すが右にも左にも前にも後ろにも姿が見えず、一瞬呆けるが、すぐさま上にいると判断し顔を上げる………
(……ちょっと遅かったな……)
「全行程省略、全武器早撃乱射!!!」
空中で体から出せる武器をありったけ展開、大まかな狙いつけ即発射するアイ、頭上から降ってくる一斉射撃に避けることもできずに殆どの弾が当たり気絶するアレックス。
「………不合格だったらどうしよう……」
そんな事を呟きながら着地する彼女に少し恐怖心を覚える。
20歳ロリ美少女冒険者爆誕!!!




