表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/91

元騎士、師匠になる

主人公今回空気かも!!

目を開けたら見慣れない天井が映る、しかし初めてみたというわけでもない。



「ああ、冒険者ギルドの天井だ」



わかった後に起き上がるエクティス、ギルドの酒場の席でこれ以上なく無数の冒険者たちが騒いで歌って踊って騒いでいる。



「………なんかめでたいことでもあったのか?それともいつもこうなのかな………」




呟くエクティス、この時はこの馬鹿騒ぎと自分には縁もゆかりもないと思っていたが、関係ありまくりだった。



「お?おお!!英雄が起きやがったぜ!」

「マジだ!」

「いや俺は一目見た時から他の坊ちゃん騎士どもとは違うと思ってたのよ」




エクティスが起きるや否やなんだかむさい男たちが俺の方を見てくる


(む、むさ苦しい、え?何いまどういう状況なの?)



「え?なに、どういうこと?……」



呆然とするエクティスに突然現れた受付嬢さんが話しかける。



「それはですねぇ……」


「うわっっ?!?」


突然話しかけられ、情けない声を上げてしまうエクティス。


そんなエクティスに笑顔で話しかけ続ける受付嬢さん。



「ふふ、まさかあなたが九頭龍犬狼(ヒュドロス)を触れずに倒せるほどの猛者とは思いませんでしたよ」



「はい?!?なんですかそれ、九頭龍犬狼(ヒュドロス)を倒したの俺じゃないですよ?」



「え?でもあの方がそう言ってましたよ?」



「あの方?」



受付嬢が向けた手の方をみる、そこにはさっき会った少女の姿



「いやぁ〜ほんとかっこよかったでござる!!拙者の危機を救ってくれた後、「失せろ!!!」ってひと睨みで緋夢怒露巣(ひゅどろす)を絶命させたんでござるよ!!」



「そりゃスゲェな!!おい!」



「まるで隻腕の海賊の船長のような殺気でござった」



「なんかよくわかんねぇけど、四人の皇に数えられてそうだな」



「ああ、なんか赤髪で目に傷がありそうな雰囲気出してそうだ」




少女は酔っているのかハイテンションにそんなことを叫んでいる。



(俺もなんかわかんないけど麦わら帽子を被りたくなってきた………)



「……………ってんなわけねぇだろ!!なに言ってんの君!!」




そう少女に詰め寄るエクティス、しかしそれは最悪手だった。



「む??なんでござるかいいところで………って起きたでござるか!?師匠!!」



「は?し、師匠?」



「はい、師匠!拙者、名を切星牡丹と申す、師匠の弟子にしてほしいでござる!!」



「え?ぼ、ボタンさん?……えっと、ごめんまだ弟子にしてないのに師匠呼び?」



「あ、だ、駄目……でござるか?」




急に潤んだ瞳でそんなことを呟いく牡丹、さっきはそんなこと気にかけてる暇がなかったが、




(よく見るとこの子めちゃくちゃ可愛い?!?)




綺麗で艶がありまるで夜空のような長い黒髪を一つにまとめ、ここら辺では見ない珍しい服……キモノ……だっただろうか、キモノにブーツという奇抜なファッションだが、不思議と様になっている。


豊かな胸と尻、細すぎず僅かに太さと柔らかさを備えてそうな太もも、潤んだ黒髪黒目は美しくも儚く、鼻は低いながらも筋自体は通っている、桜色の唇は拗ねるごとくすぼめられ、物凄く庇護欲をそそられる。



全体的に幼い顔ながらも女の魅力を纏っていてなんとも言えない美少女。



牡丹は上目遣いで谷間を見せつけ、いい肉付きの太ももをすり合わせながら、切なそうにこう囁いてくる。




「お願いでござる…………拙者に手取り足取り教えて?」




「え?いや、ちょ、ちょっとぐらいならいいというかなんというか」



今まで交際経験のないエクティスは自身に美少女が言いよっているという状況につい口を滑らせる。




「ほんとでござるか??!?やったでござる!!!」




「あ、いや、い、今のはなんというか、その、」



あわやそのまま流されそうになった時に思いがけない邪魔が入る。



「邪魔するぞ!!」



そんな声ととも入り口からここら辺では珍しい、牡丹と同じ黒髪の少年が入ってくる。


酒を飲んでいた冒険者たちの馬鹿騒ぎが静まり返る



「え?な、なんで勇者がこんなところきてんの?」

「し、しらねぇよ」

「と、とりあえず静かにしてようぜ」




少年は美少女たちを侍らせて、あたりを見渡す、とこちらに顔を固定したかと思ったら寄ってくる。



「こんな所に居たのか、ほら君は俺のハーレムの一員なんだから早く帰ってこい」



そう牡丹に言い、手を出してくる少年。



(よくわからんが美少女を侍らせて良い装備に身を包みやがってなんだこいつ?)




モテモテで金持ちなことが見た目からわかるや否や、心中嫉妬心を燃やすエクティス。




口説かれていた牡丹はさっきの艶っぽさなど微塵もない、迷惑そうに顔を歪め、返事をする。



「いや、だから、拙者、お主のはーれむ?というのになった覚えはないでござるよ……」




「はぁ〜なに言ってんの牡丹ちゃん、俺が誘ってあげてんのよ?俺のパーティに入るってことはそういうことよ」



「拙者そもそも修行の一環で入っただけで、入る時にそんなこと言われなかったし、拙者は抜けると言ってるし、それにお主弱いでござるしなぁ」



「は?なんだと!?」



「自分より弱い男の女にはなりたくないでござる」





「俺は聖剣の使い手なんだぞ!?!俺より強い奴なんているわけないだろ!」





「はぁ〜いやその聖剣も天使様にもらった異世界特典?という奴なのでござろう?そんなもの本当の強さではござらん」




「なにぃ、お前女だからって俺が手あげないと思ってんのか?」





「迷惑だから表に出るでござる」




煽りに煽りまくる牡丹、挑発に顔を真っ赤にする少年。



(なんか知らんけど頑張れボタンさん!そのモテモテ野郎をぶっ殺してくれ!!)



そう心の中で野次を飛ばすエクティス。



めちゃくちゃ筆が進みました!!明日中にも一話あげたいです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ