元騎士、剣を見せびらかす。
綺麗な剣つおい
『すごいわ貴方………ものすごい才能を持ってるわね………』
「ま、まじで!?!お、俺にも、ら、羅王色の覇気が…」
『そうね裸王色の覇気が目覚めかけているわね……』
街中にもかかわらず剣と会話するエクティス、もちろん他の人にも聞こえると思っている。
しかし他の人から見ると一人で剣に向かってブツブツ言ってるイカレポンチにしか見えず、道行く人全て彼が背後に行ったら振り返ってヤバい人を見る目で観察している。
無論、変態に絡まれるのは御免被るので、刺激しないように話はかけないで遠くから見るだけだ。
「ねぇみててママ〜剣と話してるお兄ちゃんがいるよ〜変なの〜」
「しっ、みちゃダメ!!英雄もいろいろあるのよ…」
子供は純粋というか、無邪気なので気にせず大声をあげて母に言う、母は子供の目を手で隠しながら足早にその場を去っていく。
完全に不審人物扱いを受けるエクティスは意気揚々と帰宅する。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「どうだったでござる、師匠?」
牡丹が聞いてきて、それを待っていたと言わんばかりに胸を張りながら剣を見せびらかすエクティス。
「へへ、これが俺の新しい剣だ!!」
全体的に白く美しく、荊棘が絡まって出来たような柄、刀身には薔薇の装飾が浮き出ており、実用性を捨てて造形美だけを考えた儀礼剣のよう。
「……そ、装飾華美な……ほんとに切れるでござるか?……」
『はぁ!?これだから東の田舎者は!私が化粧が厚いなまくらですってェェェェェェェェ!!?!』
「お、落ち着けよ……」
「?」
牡丹の正直な感想に激怒する剣、剣をなだめるエクティス、一人ごとを呟く彼に首を傾げる牡丹。
「………エクスの剣……綺麗………」
『お!?そこのちっこいのは中々見る目あるわね!!!そうよそうよ、この白薔薇の美しさがわかるなんていい子!!』
「おう、アイは良い子だぞ〜お前も中々見る目あるな〜それにな〜………」
「…………ねぇ……ボタン……エクスが剣とお話ししてる………」
「しっ…みちゃダメでござるよ、アイ」
アイの感想に気をよくする剣、剣の言葉に同調してアイの良さを語り出すエクティス。
彼の剣と喋ると言う奇行に目を丸くし先ほどの子供と同じよう、牡丹に疑問を投げかけるアイ。
これまた似たような返事をしつつ、痛ましそうな顔をして、アイの目を遮る牡丹。
15分くらい話し込んでいたエクティスは彼女たちの異変に全く気づかない。
白い目で見続ける二人。
つおい。




