side団長アーロン、下級騎士を連れ戻すことにする
いや〜なんか楽しいですね
時は少し遡り、騎士団長室
「なに!!!?九頭龍犬狼討伐!?あ、あいつ〜騎士団にいた時はそんなことしなかったくせに、やっぱりサボりってやがったのか」
理不尽に憤慨するアーロン、しかし名案が思いついたと言わんばかりに表情を明るくする。
「そうだ!シャーロットを使って騎士団に入団させ直し、うまく騙して素材を剥ぎ取れるだけ剥ぎ取ればいい、大丈夫、あのアホ1人騙すなど楽勝………幸い、シャーロットはあのボンクラを入れ直したがっていたし………その後改めてクビにすればいい」
1人呟くや否や、早速シャーロットの自宅に魔法具で繋ぐアーロン。
『…………こんな朝から何の用ですか?……団長……もしかしてまたサボりが出たので私の休暇が潰れましたか?』
『いや、違う、君の言うことも一理あると思ってね、エクティスを連れ戻すことにした、そしてその役は君に頼むよ……』
『ほ、本当ですか!!!?わ、分かりました!必ず連れ戻してみせます!!』
『………ああ、よろしく頼むよ………』
通話を切るアーロン、そして1人呟く。
「くそ、あの馬鹿が私の手を煩わせおって、だがまぁいい………シャーロットが誘えば尻尾振ってついてくるだろうさ………私でも騙されそうだからな」
その事実は確定した未来かのように語るアーロン、
だが、そんな事を言ってる場合でもなかったのだ。
もうすぐそこまで王都を滅ぼしかける脅威が迫ってきてる事、騎士団をちゃんと動かしていれば手に入れられた情報である。
しかしもうどうしようもない、賽は投げられ、どうなるかは出目次第。
この男は自身の安全、地位、財産は絶対に守りたいと考えている、そんなものどころか、自分自身の命すら破滅的で壊滅的な運命に陥るかもしれない、そんな分の悪い賭け、しかもリスクは高いくせに勝った場合のリターンはただ生き残れるだけのハイリスク、ローリターンの最悪の賭け。
かつてない危機に、全くの空手、運否天賦で挑むこととなる。
ここで少しでも正気に、又は、頭がおかしくなった末、部下に王都周辺を調査させればなんとかなったかもしれない。
しかしあいにくこう言う雑事はエクティスが総て担っていたので事の重大さがアーロンには理解できていない。
もし、エクティスがまだ騎士団にいたら定期的に行なっている王都周辺調査をどんなに大変だろうがサボったり忘れたりするなどあり得ない。
だが、その過程は無意味だろう、事実、彼はこの場にいないのだから、もしくはエクティスを連れ戻すと言う判断が1日でも速ければなんとかなったかもしれない。
未曾有の大被害を生み出しかねない機械仕掛けの魔物の軍勢はすぐそこまできていた。
比喩的な意味でも言葉通りの意味でも、彼の首を取られるかもしれない。
やべぇマジやべえって感じです




