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元騎士、S級解体師に腕を認められる

久しぶりに書きました、遅くなってすみません。

「………本当にこの子が九頭龍犬狼(ヒュドロス)解体できるの………?」


疑わしそうな視線を向けてくるアメリア、メルトは若干不安そうに眉をひそめる。


「ま、まぁその時はお主の出番というわけじゃ!!」


「………まぁいいや、その時は私が儲かるだけだし……」



アメリアは呆れた顔で呟く、やっと恥ずかしさから立ち直ったエクティスは彼女に聴き直す。


「……で?アメリアさんなんで死体、腐らないんですか?」



溜息を吐きながらわかりやすく説明するアメリア。


「…………基本的に強い魔物ってのはアホみたいな強靭な身体してんのよ、それこそ1日ぐらいじゃ腐らない程度にはね……」



「へ〜そうなんだ〜」



「……あとは魔石ね、魔物の心臓部、この死体、魔石取ってないでしょ?」



「そういやそうですね」



「魔力ってのは基本的に万能のエネルギーな訳だからね、体の状態を保存するぐらいわけないってわけ、まぁ魔石がなくても全身に残留してる魔力で五日くらいは持つんだけど………しかもこいつの場合このまま放置したら1年くらいで強くなって復活するからね?」



「えええ?!!?まじですか!!」



「まじよまじ、だからとっとと解体しなさい」



「がってんです!」



「………っていうかあなた本当に一人でやる気なの?最低でも指揮役のS級一人、A級が5、6人はいないと今日中には終わらないでしょ」




「またまた〜こんなん十数分あれば終わりでしょ〜?」




「は?」



今度はアメリアの方がエクティスに負けず劣らない間抜けな顔を晒す、そんな彼女を気にせず作業を開始する。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





十数分の間、アメリアの珍妙なものを見る声が連続して聞こえてくる。



「は!?な、なんでそんな安物の剣で切ってんの!しかもなんでこんな綺麗に切れるのよ!?!」




「え?だってこれ以外もってないし……練習してたらできるようになってました!」




「いやいや、複数の魔法を剣に宿して処理する?!?そ、そんなことしたら素材がぐちゃぐちゃに損傷………してない?!?温め冷やすことで適温を保ちつつほんとに切る部分だけやってるの?!?どんな神業!??!!?」




「え?いや、こうでもしなきゃヤマタノオロチ、グリフォン、オーガ達を三体同時進行で解体できないし、でもこれ火力が低いから戦闘にはあまり役に立たないんですよね〜」





「手順がめちゃくちゃと思ったらよく考えてみるとすごい効率的にさばいてる!!?あなたなんなの?!?」




「え?いやぁ〜」






そうして暫くしたら九頭龍犬狼(ヒュドロス)は綺麗に解体された。




「………まさかまじでこんな簡単に解体できるとは思わなかったわ………」




「えへへへ〜」




「…………君、冒険者だったよね?うちで働かない?給料弾むよ?」




「え?!?、いやでも今の仕事気に入ってるので、すみません」




「…………太もも……」




「…………どこまでイケマスカ?………」




「………働きに応じて、と言わせてもらうわ……」





「………わかりました、今の仕事の合間ならいいですよ……」




「よし!話がわかる〜」



「ただし、具体的な相場を教えてください」




「そうね、どんな仕事でも一回やると三時間は自由にしていい、そして使わずに二回貯めれば半日、三回で一日中やっていていいってのはどうよ?なんなら時間中は太もも以外にも色々していいわよ♡」



「乗った!!」




この後アメリアとの叡智シーン絶対書く。

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