元騎士、牡丹とイチャイチャ3
結構空いてしまいすみません!
「師匠?師匠!!!!」
呼びかけながら体を揺らす牡丹、その刺激で脳震盪から立ち直るエクティス。
眼が覚めると青い大空が見え、輝く太陽、雲が風に流れていく、そんな爽やかな光景
「………あ〜びっくりした……」
エクティスは呟く、耳聡く聞いていた牡丹が怒鳴り返す。
「そ、それはこっちのセリフ!?拙者が負けたと思ったら倒れて………一体どうしたでござるか?!?」
「へ、いや、あの、か、勝ったと思ったら気抜けちゃって……あははは」
「………もう師匠は心配掛けさせるでござるな〜」
実際は避けきれなかった斬撃で脳震盪を起こしただけなのだが、そうとは言い出せないエクティス。
「それよりもまさか拙者の剣をああも見切れるとは、さすが師匠でござる!」
「あ、あはは、すごいでしょ〜」
(ま、まぁ毎日囲まれて剣で叩き呑まされてたら、三本くらいならなんとか見きれるよね、同時攻撃じゃなければ)
「いやぁ〜師匠に弟子入りして正解だったでござる♡………そ、それにあの時助けてくれたときに、せ、拙者は……♡」
「え?」
「い、いやなんでもないでござるよ、あははは!!」
「まぁいいか……」
赤面しなが強引に誤魔化す牡丹、しかし別に違和感を感じず流すエクティス。
「……っていうか、九頭龍犬狼の解体、今日の昼に来てくれって話だから、そろそろいい時間なんじゃないか?」
「おお、そうでござるな、準備が整いしだい行こうでござるよ」
「そうだなぁ、帰り何か買って帰ろうかなぁ〜」
お気楽に会話していく二人、風が頰撫でる感触、太陽の日差し、青い空、そんな何気ないものが会話の所々に添えられ、なんとなくだが笑いがこみ上げてくるエクティス。
「………なにを笑ってるのだ師匠?ほらいつまでも座り込んでないで立つでござるよ」
呆然としすぎて自身が座ってることに気づかなかったエクティス。
いつまでも地面に尻を付け会話の途中で微笑してる彼を呆れつつも優しく苦笑しながら手を差し出す牡丹。
「あ、すまんな」
お礼を言いつつ、差し出してくる手をしっかり握りこみ、立とうとするエクティスを上から引っ張る牡丹。
ちゃんと立つことはできたが、引っ張られすぎてバランスが崩れてしまうエクティス。
倒れないように近くにあるものに寄りかかってなんとか転倒を回避した。
「あっぶねぇ〜倒れるところだった……うん?」
気づくと牡丹が視界から消えており、どこに行ったと不思議に首をかしげるエクティス。
「こ、こんなところで、だ、大胆すぎるでござるよ師匠…………♡」
エクティスの耳に少し顔を向けて囁く、恥ずかしがっている牡丹の声が響いてきて、彼は喜びを滲ませながら声を発する。
「……お!そっちか!」
声がする方に脊髄反射で勢いよく振り向く
すると彼女の顔が至近距離に見え、偶然牡丹の唇にエクティスの唇が重なる。
どうやら彼女の唇を奪ってしまったようだ。
「「…………んっ……」」
お互いの口を塞がれ、言葉がただの呼吸音に変わる
どうやら彼が寄りかかったものは牡丹だったらしく、現在進行形で抱きしめて、キスをしている。
「……………」
牡丹の唇の感触を鮮明に伝えてくる
また違う柔らかさに溺れそうになるがなんとか意識を覚醒させ、赤面しながら口を離す。
「わ、悪りぃ!!」
牡丹の顔をまともに見れず、顔を横に逸らし謝罪するエクティス。
「…………」
自身の謝罪に対して無言の静寂を保ち続ける牡丹、その重圧に耐えきれなくなったエクティスは恐る恐る顔を彼女に向ける。
「んっ……♡」
「!!!?!」
顔を向けた瞬間に牡丹がキスをお見舞いしてきた。
そうして口を塞がれ、驚愕に目を見開くエクティス。
逃げようにも肩に手を回され逃げられない。
濃厚な口付けを交わす二人、エクティスはこの瞬間が数百年にも感じたが実際はほんの数秒だ。
エクティスは永遠に続いて欲しいと願い始めた口付けは、意外にも牡丹の方から中断される。
離す時に最後、彼の唇を舐めてくる。
「えっ?!」
つい驚愕の声を上げてしまうエクティス。
「……お返しでござる……♡」
「も、もうお前は〜」
口では文句を言いながらも満更でもなさそうな顔するエクティスに軽口を返す牡丹。
「えへへへ、そんなこと言って、物凄くダラシない顔をしてるでござるよ師匠♡」
小悪魔のような微笑みを浮かべる牡丹、いつまでも眺めたいられそうな感覚に浸るエクティス。
二人の間に甘く幸せな空気が流れている。
惜しむべきはギルドで九頭龍犬狼を解体する約束の昼までもう僅かな時間しかないという事だろうか。
だが二人がその事実に気づくのはあと数分見つめあった後である。
まじ卍尊い




