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元騎士、牡丹とイチャイチャ2

ござるとイチャイチャさせるのも楽しい。

昼を少し回ったところでメルトとオリヴィエの二人は玄関に移動する、せっかくなので玄関までついていくエクティスと牡丹。



頭の真上で輝く太陽の輝きは玄関のドアからこぼれ出ており、完全には閉ざしきれていない。


やはり安物の家なので所々作りが雑なことがうかがえる。


「じゃ、今度こそお帰りですね」



「そうじゃな………帰るとするかの〜」



「さよなら………んでもってまたきてね〜」



「へ?………そうかそうか妾にまた来て欲しいか〜」



「………いやまぁ〜そうですね、ここは二人だけでは広すぎるので………」



「………二人………?」



「ああ、ボタンと二人で住むことになったんですよ!」



「な、な、な、…………」



「えへへでござる〜♡」



「…………」



「うん、どうしたんですかメルト様?」



「は、は、は、ハレンチじゃ!」



物凄い騒音を撒き散らした後に勢いよく外に出ていくメルト。



呆然とするエクティス、そんな彼に耳元で囁くオリヴィエ。



「また一緒に料理しようなエクス………♡」



「ふぇ?!、い、いいよ」



「約束だからな……♡」



そうしてオリヴィエも帰っていった。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






静寂が満ちる家の中、二人きりのエクティスと牡丹。


毛程も緊張してないエクティスはこんなことを呟く。



「じゃあ夕飯どうするボタン?」



「………とりあえず疲れたから居間に移動しようでござる」



「そうだなぁ〜」


リビングに移動するエクティスと牡丹、ソファーに座り向かい合う、ふと牡丹はこんなことを言い出す。



「………そういえば話を合わせてごまかす代わりになんでも言うことを一つ聞く………という約束をしたでござるな師匠?」




「あ〜うん、確かにしたわ」



牡丹の口を塞いだ時に手のひらに書いた条件だ、エクティスはすっかり忘れていたが牡丹は覚えていたようだ。




「で?何お願いするの?今日肉にしちゃうとか?」


真っ赤な林檎のように顔を染めながら、自身の願いを吐露する牡丹。



「………毎日拙者と一緒に風呂に入って欲しいでござるよ♡」




「……………え?」




「…………ダメでござるか?」



「い、いやべ、別にいいけど」



「やったでござる♡」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





そうして夜は更け、ついに入浴する時間になった、緊張しすぎてどうやって過ごしたか、どんな夕飯を食べたか全く思い出せないエクティス。


脱衣所にいる牡丹とエクティス、腹をくくり服を脱ぎ始め裸になるエクティス、続けて衣服を脱いでいく牡丹。



そんな牡丹を穴が空くほど凝視しているエクティス、エロガッパ絶好調といったところか。



しかし、少し、そんなエクティスの視線に顔を赤らめて呟く牡丹


「み、見過ぎでござるよ、し、師匠♡」



「あ、わ、悪い!」



そう言って牡丹に背を向けるエクティス。



「い、いや、べ、別に見てもいい、というか、見て欲しいでござる師匠♡」



そんなことを呟きながら後ろから抱きついてくる牡丹、甘い言葉に誘われ、振り向くエクティス。


下着姿の牡丹はなんと美しいことか、これでもかと見続けるエクティス。



「じゃ、じゃあ入ろうでござるか?」


「お、おう!!」


そうして風呂に入っていく二人。


「じゃ、じゃあ背中を流すでござるよ師匠………♡」



「え?!いいよ恥ずかしい!」




「いやいや!師匠の背を流すのは弟子の務めでござるよ♡」




「じ、じゃあせっかくだし、た、頼むわ……」



椅子に座るエクティスの背後に回る牡丹。


頭を最初に洗って泡を流し、次にタオルで泡を立たせ背中に当てていき、徐々に場所を変えていき、エクティスの体の隅々を洗っていく。



「お、おお〜気持ちいい〜」


「それは良かった♡」



お互いからを洗い、泡を落として、湯船に浸かる二人。



「「ああ〜いい湯だな〜」」



異口同音で呟く牡丹とエクティス。


少し小悪魔めいた顔した後、正面からエクティスに抱きつく牡丹。


「ちょっ!!?ボ、ボタン?何やってんの!?」



「ふふ、いいではござらんか、せっかく師弟だけの水いらずでござるし♡」



師弟という言葉に否応に頭を冷やされるエクティス。



「………なぁボタン……」




「どうしたでござるか?」



「実はさ、俺、お前が考えてるような、強い人間じゃないんだ………だからさ、もうちょっと別の誰かを師匠にした方が………」



「………はぁ〜全く師匠はそこまでいくと筋金入りでござるな……師匠は少なくとも拙者よりは強いでござるよ!!」



「………そうだな………」



エクティスは心に決める、少なくともこの背も見えないほど遠くにいる少女の背を守れるくらいに強くなろうと。


そして、絶対にこの少女より強い騎士になろうと。



安っぽいプライドしかなく、実力が問わない、脆い騎士の自分だけど、自身が胸を張ってこの少女の師匠だと言えるその日まで、鉄の強さと鋼の心を兼ね備える騎士になろうと、そう自分の騎士道に誓った。





なんか主人公が賢者タイム入りましたw

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