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元騎士、食卓の荒野をいく(飯テロ

この話から「リストラされた下級騎士の王女専属鉄人料理道〜気づいたら王国騎士団副団長とイチャイチャラブラブのバカップルになっていた〜」が始まります。

台所にある料理をリビングに持っていく二人。


料理をテーブルに並べていく。



「おお〜美味そうじゃ〜」



「元々、朝食用に作ろうと思ってやつですので、ボリュームはないのはお許しください」




「よいよい、どうせ夕食はたらふく食うだろうからな、さてこの料理はなんというのじゃ?」




「ふ、リンゴのチャーハン〜下級騎士風〜、熱いんで気いつけな!」



「師匠?なぜ拙者のハチマキをつけてるでござる?」




「ほぅ、それは期待できそうじゃな、どれ一口もらうか」



噛み締めた瞬間、メルトの口の中で極上の旨味が弾け飛ぶ。



「んんんんんん!??う、美味い!なぜチャーハンごときがこんなに美味んじゃ!!」




「や、やっぱり私とエクスが頑張って作ったからめちゃくちゃ美味しい……♡」




「へ、よく味わってみな、王女様……」



「シャキシャキの角切りリンゴに良く合うチャーハン、どうやってこんな一体感を………」




「それはね、こいつを使ったのさ!」



「な、なるほどりんごジュースを使って炒めたのか、し、しかし、この米の甘みはそれだけでは到底説明できない、なにをした!!!」




「へ、ただ俺はりんごジュースをキャラメリゼし、米一粒一粒に纏わせた、角切りリンゴの甘みと酸味、添えたガル二チュールがわりのハラミ肉をわざと厚く切り格子状に切れ目を入れ肉汁がどんどん出て舌と絡む、そしてトドメのキャラメリゼした米の甘み、とんでもねぇ旨味のはずだ!!」



「ば、馬鹿な、キャラメリゼしつつ米一つ一つに纏わせるなど、尋常ではない高火力、かつ、高回転のフライパン捌き、そして、一歩でも間違えばただの焼き入れすぎた焦げたチャーハン!王族の妾に出す事を考えたらそんな綱渡りはできない、なんでそんな発想ができるのじゃ!!」






「は、前までの俺だったらできなかったさ、オリヴィエに出会う前の俺だったら考えもしなかった………」






「へ?!?そ、それって……♡」






「ああ………」





(だってそれぐらい出来るようにならないとマジで死ぬんだもん、オリヴィエが作業終える前に終わらせないとって頑張ってたらなんかできるようになってた…………慣れって怖いね!!!)



「え、えへへへへ……♡」




「へ、どうだい!お味は!!」




「くうううぅ、くやしい、でも食わずにはいられのじゃ!!」



赤面するメルトとオリヴィエは衣服が弾け飛ぶような錯覚を覚える




「お粗末様でした!!!!」




「………これなら ironにも出場できるかもの」





「王国でも鉄人と言われる、円卓の13調理師とやりあえるっていうなら………願ったり買ったり、第一席の座はもらうぜ!」





「あ、美味しいでござるよ〜師匠のご飯〜」




なんか普通の感想しか言ってない牡丹に驚愕するエクティス。




「な?!?俺のこの飯でもリアクションなし?!?、やるなボタン、まだインパクトが弱かったか、まだまだこの道は続いてる……へ、果てなき荒野は伊達じゃないぜ………でもま、失敗したって経験は得た………」





「……えっとなに言ってるでござる?師匠?」







◆◆◆◆◆◆◆







食事に舌鼓を打ちつつ、ついに全員が食べ終わる。



するとふとこんなことを話してくるメルト。





「………なぁ、エクス、お前騎士団クビになったのじゃろ?」





「あ、はい、そうですけど、なんですか今更?」




「………よ、よかったらの、そ、その妾の近衛にならんか?」




「え?」



「ど、どうじゃ?」



「い、いや近衛ってなんでわざわざ俺なんか……」




「い、いや、その、ぶ、武力はオリヴィエで事足りるし、そ、その、この料理を食べられると思ったら、雇ってやってもいいと言っておるのじゃ!」



(………それってもはやコックでは?)



「そ、それはいい考えですね陛下!、エクス、そ、そうすればま、毎日わ、私と………♡」




「え?お、オリヴィエさん?落ち着いて……」



「どうじゃ?オリヴィエも乗り気だし……」



「え、えっと、今は冒険者が気に入ってるので、やめときます、すみません……」








ダメだ、ござるより普段は凛としてるクール系銀髪銀眼のナイスバディ、でも料理とかになるとドジっ子と幼児退行して甘えてくるギャップがたまらないポンコツ女騎士が可愛すぎて主人公とよく絡ましてしまう!!!!

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