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スラム街での生活 3

この後の展開により『スラムsでの街の生活 1』と『スラム街での生活 2』の2話を改変しました。

内容としては魔物をゴキからスライムに変更。それに伴い、多少の文章の変更です。



スラム街での生活3


 

 朝起きる。

 車の中で寝るのは、体が固まり疲れが取れない。

 車外へ出て伸びをする。固まった体が痛い。


 「雨風がしのげるだけマシか」


 昨日残ったペットボトルの水をプラスチック製のコップに注ぎ、歯ブラシを出して歯を磨く。

 小ぶりな洗面器に残った水を注ぎ、顔を洗う。綺麗な手ぬぐいで顔を拭いて身支度終了。

 下着くらいは替えたいが、まだ余裕がないのでおあずけだ。

 焚き木の周りは綺麗に使ったのかスライムが掃除をしたのかは分からんが、綺麗なままだった。焚き木の横の空き缶は残されたままだった。

 その空き缶を遠くに投げ捨てると、小さな影が地面に落ちた空き缶を素早く拾い、逃げ去るのが見えた。


 「・・・・・・今日の朝食は、と。アンパンと牛乳だな。」


 それぞれ100ポイントずつ使いアンパンと牛乳を購入。

 それを食べて朝食終了。

 と、いうわけでスラ退治である。

 まだ、朝ということもありの姿が少ない。

 チラホラとは見えるが、手の届く範囲にはいない。

 格闘すること1時間、やっと4匹倒しプール分が400ポイントになる。

 車の近くまで移動し、スマホの『万物召喚(地球世界)』を選択。

 その中の『商品を種類別に表示」を押す。そして『燃料』を選択。


 上から


 『薪』


 『木炭』


 『石炭』


 『ガス』


 『石油』


 『※※※』




 という選択肢が出てきた。


 昨日の事もあり、また薪を拾いに行くのも何なので、『薪』を押してみる。


 「薪、たけー!」


 安いのでも一束500ポイント。


 3000ポイントもするものもある。


 「気軽に使えとは言えないな」


 一番下の『※※※』が気になるが『石油』を押す。


 こちらも上から


 『灯油』


 『軽油』


 『重油』


 『ガソリン』


 『ハイオクガソリン』


 『混合ガソリン』


 『航空燃料』


 『潤滑油各種』


 『その他のオイル』





 色々な種類があるが、とりあえずガソリンを選択。


 『ガソリン 1L  100ポイント  数量1L  使用ポイント100P


  よろしいでしょうか?   YES / Cancel』




 

 どんな風に出てくるのか分からなかったので数量を1Lのままにして『YES』を押してみた。


 空中にガソリンが現れ、ダバーーっと落下。


 駄々洩れである。


 「・・・・・・・」


 分かっていたとはいえ、なんかこう、あれである。


 次、まずは100ポイントでバケツを購入。百均のバケツなのでちょっと小さい。


 これを地面に置いて準備OK。

 

 このバケツに入るように念じながらガソリン1?を購入。


 今度は空中ではなく、バケツの中にちゃんと入っている。


 「もしかして、入れ物を準備すれば、それに入るのか?」


 さっき空にしたペットボトルを手に持って、それに入るように念じながら1L購入。


 少し重くなった感触とともに、どうやって入れたのか中にガソリンが入っていた。


 一応、臭いを嗅いで中身を確かめる。ガソリンの臭いがしたので軽ワゴンの給油口を開け、ペットボトルか


らコポコポとガソリンを注ぐ。


 一度給油口の蓋を閉め、エンジンを掛けてみる。


 セルモーターの音とともにエンジンが掛かる。


 少しの間アイドリングで放置し、問題が無いようなのでエンジンを止める。


 「しかし面倒だな、これ。5回繰り返して、やっと10Lだもんなー」


 ポリタンクが欲しいと思いつつ、ペットボトルにガソリンを買おうとスマホを見るが、ポイントがゼロ。


 「はぁ」と、ため息をつきつつ聖剣エクスカリバー(蠅叩き)を片手にスライムとの格闘に向かうのだった。


 船虫のように岩陰からワラワラと出てくるゴキ。鳥肌を立たせながらも振るわれるエクスカリバー。ぺシペシと地面や岩に蠅叩きが叩きつけられるたびに、一匹また一匹とスライムが倒されてゆく。

 8匹倒した所で200ポイントでペットボトルにガソリンを購入し、100ポイントを使って灯油ポンプを購入し、残り100ポイントは缶コーヒーを購入した。

 先に灯油ポンプで、さっきバケツに入れたガソリンを給油してからペットボトルのガソリンを給油する。これだけ苦労してたった4Lしか給油出来ていない。

 もう面倒臭いし昼も近いので、食糧分のポイントを稼ぐために、またスライムと格闘する。


 「なんか、スライムと格闘してばっかだなー。その内スライムに呪われるんじゃないのか?」


 お昼におにぎりを食べ、今は食後のコーヒー中だ。


 「いい加減、他の物も食いたいなー。そろそろレベルアップしても良さそうなんだがなー」


 運転席のシートを倒してスマホの購入欄を見ながら、あの女の子を連れてくれば、話し相手くらいにはなったかな?など、考えるのだった。


 「考えててもしょうがない、スラ叩きでもするかー」


 起き上がり、またスラ叩きに没頭する。


 「あーそうか、魔石をスマホに直接入れるんじゃなく、回収して貯めておけばいいのか」


 最初はそうするために、ゴブリンを解体しようとしてたくせに、気持ちが悪いといってやっていなかったことである。

 貯まった400ポイント有るので、トングと魔石を入れるためのプラスチックの箱を購入。残り200ポイント。

 もう後は、スライムをバシバシ叩きまくり魔石を回収しまくった。

 夕方までやって結構貯まったかなーと思ったが、2~30個くらいしかなかった。

 200ポイントをチャージし、プールポイントを400ポイントに戻し夕食を選ぶ。


 「今日は何にしようかな。カップ麺のシーフード味と梅干しおにぎり、それとお茶。あと2Lのおいしい水も忘れないようにと」

 コンクリートブロックで作った竈の所に行き、焚き木の準備をする。

 薪の下の方に点火剤を置き、ライターで火をつける。竈の上に鍋を置いて適当に水を注ぐ。

 お湯が沸いたらカップ麺に注いで出来上がり。

 今日はまだ早い時間だからか、3人ほどしか焚き木を見ていなかったので、薪を少し竈の前に置き、使って良いと告げてから、その場を離れる。そうすると、3人が頭をペコリと下げ焚き木に寄って行った。

 私は車に戻り、カップ麺とおにぎりの夕食をとる。

 食べ終わるころには、昨日より多くの人が焚き木を囲んでいた。


 「ガソリン満タンにして、また薪拾いにでもいくか。でもゴブリンがなぁ・・・・・・」


 ゴブリンで思い出した。弾薬の補充をしないと。

 助手席の上にティッシュを敷いてから魔石を8個取り出し、そこに置いた。

 チャリンと電子音が鳴り、スマホの画面に『50Px8個分の魔石がチャージされました]と表示された。


 「確か、『おススメ品』の中に弾があったはず」


 スマホのアプリを開いて『おススメ品』を押す。



 ☆   ☆   ☆


 おすすめ品  ガソリン1L         100ポイント


        .38スペシャル弾 1発   100ポイント


        おいしい水2L        100ポイント




 「おススメ品、増えてるけど、安くなるわけじゃないのね。」


 .38スペシャル弾を4発を2回に分けて購入。


 弾丸が膝の上に落ちると同時に、どこかのドラゴンなゲームのレベルアップっぽい音がする。


 「やっとかー」


 そう呟きながらスマホの画面を見る。



 ☆   ☆   ☆


 おめでとうございます


 レベルアップ


 R1 Lv2→Lv3


   200ポイントから300ポイントまでの商品を購入可能になりました


   プール可能ポイントが400Pから600Pになりました



 ☆   ☆   ☆



 「ポイント満タンにするのに、スライム12匹分かー」


 レベルが上がって嬉しいはずなのに、なぜか今後のスラ叩きを考えると、素直に喜べないおっさんであった。


 所持魔石数 

 スライム魔石24個


 所持金

 銀貨2枚


 弾薬

 38SP弾(ホローポイント弾)11発




 4日目終了

お読みいただきありがとうございました。

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