これは奇跡
「パンプキン料理で酔って夜逃げのランナウェイwwwwwウェーーーイwwwww」
そうやって、歩道を軽くふざけて小走りしていた朝日は......
トラックにひかれた。 赤信号なのに止まらずに猛スピード出来たのだ。一瞬の出来事だった。南無南無。と、見てる人なら思っただろう。そして、朝日自身も気づいた時にはトラックは目の前。あ、......これはやっちまったな。そう思ったであろう。 その時に事は起きた。
一方のそれを見ていた魔法使いネットも......
「魔女回収、保護班今すぐに出動せよ」
リーダーらしき人はそう命じすぐさま皆が動き始めたのであった。
そして朝日はというと、......ひかれなかった。
むしろ被害をおったのはトランクの方だった。
朝日自身も何が起きたのかわからずに呆然と立ち尽くしている。 トラックの運転手の血を浴びた状態で。
今あった出来事を思い出してみようと思う。
トラックは勢いよく朝日が潰れるまでの速さで迫ってくる。
「きゃああああああああーーーーーーーーー」
叫ぶと同時に右手が意識せずに朝日の手から上がった。その手は黒い炎に包まれ一段と手が大きく見えた。
「ぐしゃん、ぎゅおーーーん、バリバリ!!」
そんな音がした。 黒い炎に包まれた手はトラックを真っ正面から受けとめて潰し引き裂いていた。
「わ、わたし、助かったの?? 生きてるの......でも、これって!!! 私の力じゃ......」
「無い、力じゃ無いと否定するのかな??」
誰かが空から降ってきた。その人はヘリに乗っていたらしく、そのヘリからロープを伝って降りてきた。その行動は手馴れていた。
「ようこそ、私達の世界へ〜」
と、その降りてきた男は朝日に対してそう言った。




