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詩*卒業写真*

春の嵐

作者: a i o

閃光に照らされる桜

滅入るようなどしゃ降りの雨

透明な傘の向こう

点滅する青信号


何かに急かされるように

アスファルトに張る水溜まり

蹴散らし走ってく

またね

雨が上がれば

去っていく

いつか僕を収めた眼差し


尖った寂しさを丸め込んで

誰かの門出に手を振って

まるで新しい日々が

用意されているなんて

信じがたい鼠色の雲の向こう


轟く空に

突き上げた傘の先端

取り残されたサヨナラの哀願

またね

しぶき上げれば

去っていく

いつか僕に触れた指先


避けきれない

逃げ切れない

雨足を辿って

憂う空を切り裂く光

春に行き着くひとを

照らしてよ


雫伝う透明な傘の向こう

足踏みしてる赤信号

またね

再会の日取りは

保留にしておくから


追いつけない

留まらない

雨足を辿って

暗闇を切り分ける光

春に行き着くひとを

照らしてよ

もう止むと

もう行けと

僕を断ちきるような光で

春に歩むひとを

照らしてよ







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