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始まりのはじまり
好きなアプリを好きなだけ、自由に。
そして気の合う仲間と共に作り
育てて行きたいだけだったんだ…。
そう、あのアプリを作るまでは。
俺たちの通う「月坂学園」
成績は中の上。
部活動は強いところなし。
住宅地の丘の上
長い坂を登った先にある高校だ。
通っている学生もいたって普通。
制服はちょっと変わっているが…
個性も必要なのだろう…
そういう風に思うことにしている。
俺は今高校2年で季節は春だ。
住宅地だけあって桜が咲き乱れてるな…
時間は…8時6分…割といい時間だ。
坂の下で人を待ってるとこなのだが…
「来ないな、行くか…」
一本道だ、姿が見えないなら仕方ない。
坂を登り終え学校に到着。
教室に入り自分の机に座り突っ伏…
結論から言えば突っ伏せなかった。
机に倒れこもうとした時に
その机がーーー蹴り飛ばされたからだ。
「おいおい…朝から元気いいなぁ…。」
「置いてくあんたが悪いでしょーが!」
「待ち合わせ時間に遅れてくる事は悪くねーのかよ?」
「あんたが決めた時間が早いのが悪いのよ。」
(お前が決めた時間だろーが…)
理不尽だ…新学期早々
机がお一つお亡くなりになったのだった。