第1話 はじまりの日
処女作品です
不定期更新になるとは思いますが、温かい目で見ていただければ幸いです
第1話
物語はここはユング大陸東に位置するポータ王国 その田舎町ロコから始まる。
「じゃ~なライト また明日」
「おう 明日は何の日か覚えてるか?」
「お前の誕生日だろ? わかってるよ」
町の付近の安全な草原で冒険者の真似事をして遊び、そして日が暮れてきたのでライトと呼ばれた少年とその友人は家路へと歩をすすめる。
彼の名前は マース=ライト(種族 人) 明日15歳を迎える少年である。
ライトはロコの町の武具屋兼道具屋である建物に入っていく。
「ゴー兄 ただいま~」
「おう おかえり」
「おかえりなさい」
ゴー兄と呼ばれたドワーフ特有のひげをたっぷりとたくわえた、ちょっと身長低めな店主ゴート(28歳 男 種族 ドワーフ)とこの店の店員ですらっとしたスタイルに茶色の髪をロングに伸ばし、愛嬌のある笑顔で店の看板娘であるアイ(25歳 女 種族 人)がライトを暖かく迎える。
「さてと もうすぐ店じまいの時間だ アイさん 食事の準備を頼むよ」
ゴートはそう言うと店の閉店準備を始める。
ライトとアイは居住部分のある裏側へ向かう。
ライトとゴートの食事などの身の回りの世話も店員であるアイは引き受けているのである。
アイの素朴ではあるもののおいしい料理に舌鼓を打ちながら会話を楽しむ
・・・その夜
ライトが寝る準備をしていると部屋へゴートがやってくる。
「ライト 話があるんだ」
「どうしたんだよ ゴー兄 あらたまって」
「おまえも明日で15だな 成人までにはまだあるが明日からお前にも店で働いてもらう」
一般的に男は18歳 女は16歳で成人である。
「・・・」
「お前の母親の遺言なんだ 15になったら一人立ちのために厳しく仕込んでほしいと」
ライトは父親の顔を知らない。父親は物心つく前に亡くなった。 母も8年前に亡くなった。
両親は南にある自治区アドで商売をしていた。そこで鍛冶師である父に師事していたのがゴートだ。
ゴートはライトの母親の亡き後ライトを引取り、ライトの両親の店の店員だったアイとともに自分の田舎であるロコの町で念願の店を構えたのである。
「あしたからはうちの店の一角で道具屋をやってもらう 俺は武具の製作・販売に専念する 商品の仕入れから在庫管理 商品の値段付け お金の管理まで全部だ」
「店の資金はお前の母親から預かっているお金があるので、その一部でやりくりするんだ そうだな・・・金貨1枚(1万G)でやってみろ」
(ごくり) ライトは言葉も出ない
「もちろんお前の人頭税も自分で稼ぐんだ お前が用事なんかで店を開けるときにはアイさんに店番を頼めばいい」
人頭税とはポータ王国の人民全員に掛かる税金で月に100Gである。
アイさんにはすでに話がしてあり了承してもらっているという。
「そうだなアイさんの給金は月銀貨10枚(1,000G)だからお前には500G負担してもらう さすがに店の家賃はなしでいいよ」
「あ、明日から?」
「そうだ 明日からだ」
ゴートの厳しい眼差しに腹をくくったライトは答える
「・・・わかった」
その真剣な表情を見てゴートはうれしそうに
「覚悟はできたみたいだな 三年後の成人の時までに金貨3枚増やしてみろ 達成できた時にまた話がある」
「・・・」
「いいかライト もちろん相談には俺もアイさんも乗るが明日からは俺とお前は同じ商売人としてライバルだ」
そういうとゴートはライトに金貨1枚を手渡し、おやすみといい部屋を出て行く。
「金貨3枚増やす ってことは三年で4万G貯めるということか」
金貨1枚を手に持ち、不安からまったく眠れないライトの夜は更けていく。
現況
ライト 15歳前日
資産 現金 10,000G
負債 借入金 10,000G
収支 なし
目標まで ・・・ 30,000G (期限まで3年)
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